ロート製薬の子会社でヘアケアブランド「コンステラ」を開発するアノマリー(東京・渋谷)は、ユーザー向けとスタイリスト向けそれぞれの新アプリをリリースした。2つを連携させ、パーソナライズ事業を強化する。プロが介入しつつ、ユーザー自らが調合して製品の愛着を生み出す自己「半」完結型が普及の鍵となりそうだ。

自己「半」完結型のパーソナライズドヘアケア製品「コンステラ」
自己「半」完結型のパーソナライズドヘアケア製品「コンステラ」
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 アノマリーは、2019年にロート製薬の事業戦略室から独立した社内ベンチャーだ。ヘアケアブランド「CONSTELLA(コンステラ)」の運営や、ヘアサロン向けのシステム提供を手掛けている。20年7月に、ユーザー向けアプリ「My CONSTELLA(マイコンステラ)」とヘアサロン向けアプリ「OVNI(オヴニ)」の2つをリリースした。

 マイコンステラでは、これまで同社と契約を結ぶサロンのみに販売していたパーソナライズドシャンプーを購入できる。アプリをダウンロード後、自分の髪質や、理想とする髪形など約30の質問に回答する。その後サロンでスタイリストにカウンセリングしてもらう「サロンカウンセリング」か、ネット上の「オンラインカウンセリング」のどちらかを受ける。カウンセリング後は、AI(人工知能)が分析の補助を担う。AIは自己診断の質問選定と、コンステラの処方設計の際に活用している。

 このカウンセリングとは、自己診断をプロの目で補正する機能を持つ。例えば、自分では枝毛が多いと思っていても、プロが見れば枝毛は少ないほうかもしれない。「自己診断で終わらずプロの目を通すことで、よりその人に合ったものを提供できる」とアノマリー代表兼ロート製薬事業戦略室室長の平澤伸浩氏は話す。カウンセリング結果はアプリ上に表示され、自己診断とカウンセリング結果が違う部分が分かったり、スタイリストからコメントをもらえたりする。この結果を見た後、5種類の香り+無香料の中から好きな香りを選ぶことで、オリジナルのシャンプーを購入できる。

シャンプーとトリートメントのボトルセットで7600円(税抜き、送料別、以下同)。パーソナライズドシャンプーでは少ないレフィルも販売する。セットで6800円、シャンプーのみなど単品では3600円だ
シャンプーとトリートメントのボトルセットで7600円(税抜き、送料別、以下同)。パーソナライズドシャンプーでは少ないレフィルも販売する。セットで6800円、シャンプーのみなど単品では3600円だ
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 注文が完了すると、シャンプーとトリートメントが届く。「THE BASE」というベース基剤と、「INFUSION」という美容液に分かれており、これを顧客自身がカウンセリングの処方に合わせて配合することで、自身に合ったものが完成する。ベース基剤1つにつき、美容液2つがセットになっている。

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