※日経トレンディ 2020年8月号の記事を再構成

新型コロナウイルスが社会に大きな影響をもたらす中、日本を代表するマーケターである森岡毅氏が緊急提言。独占インタビューの後編では、前編で語られた「100とゼロの間で最適解を導き出す」ことの重要性を、企業の具体的な取り組みと併せて詳説する。

観光や外食、エンターテインメントの業界で、企業やブランドを守る消費者目線の方針が打ち出されている
観光や外食、エンターテインメントの業界で、企業やブランドを守る消費者目線の方針が打ち出されている

前編はこちら

森岡 毅氏
戦略家・マーケター
マーケティング会社「刀」の代表CEO
P&Gを経て2010年USJに移籍。僅か数年で同社の経営再建を果たす剛腕を見せる。使命完了後の17年にマーケティング精鋭集団「刀」設立。以来、エンターテインメント、飲食、金融など、幅広い業界の多くの企業と協業し、実績を積み上げている

そうした(100とゼロの間で解を出す)取り組みに成功しているところはありますか?

森岡氏 花王の取り組みは、衛生と暮らしをよりどころとしてきた彼らの哲学がよく表れていると思いました。マスクや消毒用アルコールなど必要な物が不足する中、布マスクの洗い方やキッチン用漂白剤の除菌能力など、タイムリーな情報を提供し、アルコール消毒液の増産も決定しました。

 星野リゾートが打ち出した方針も、経営者としての明確な覚悟を感じました。企業によっては、守るべきものを選択するときに、コスト構造の外科手術に大きな迷いと痛みがあるでしょう。星野リゾートは、旅行需要が戻る未来を見据えて、コスト構造を徹底的に圧縮して生き残る方針を早期に果断に明確にされた。それもまた、1つの解でしょう。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>