飲食業界に深刻なダメージを残した新型コロナウイルスによる危機は、集客マーケティングのあり方にも劇的な変化をもたらしている。長期にわたったグルメサイト一強時代が終わり、アフターコロナではその主戦場がインスタグラムへと変わりそうだ。飲食店の予約顧客管理システムを開発、提供するテーブルチェック(東京・中央)はインスタグラムと連携し、中小飲食店の支援に乗り出している。

テーブルチェックとインスタグラムが連携
テーブルチェックとインスタグラムが連携

 インスタグラムは、新型コロナウイルスの影響を受けている中小ビジネスを支援する取り組みの一環として、飲食店のアカウントから料理を注文できる機能とギフトカードを購入できる機能を新たに導入した。これにより、飲食店は「料理を注文」「ギフトカード」スタンプをインスタグラムのストーリーズ投稿で使ったり、プロフィルにアクションボタンを追加したりできる。利用者がスタンプやアクションボタンをタップすると同機能の提携先のページに飛び、注文や購入を完了できる仕組みだ。飲食店を応援したい場合は、ストーリーズ投稿の「料理を注文」スタンプを自分のアカウントでシェアすることも可能。5月12日には、利用者がお気に入りの店を簡単に紹介できる「お店を応援」スタンプも加わった。

 「これまでインスタグラムは店の検索機能しかなく、告知や販促に活用できる程度だったが、今回新機能が実装されてテーブルチェックの予約プラットフォームとつながることで、告知から予約受付、事前決済まで一気通貫で可能になった。月間アクティブユーザー数3300万のインスタグラムを通じて無料で告知、拡散できるメリットは大きい」

 テーブルチェックの担当者は、今回同社がインスタグラムと提携した理由をこう語る。テーブルチェックは20年4月16日、コロナ禍で経営危機にあえぐ飲食店を支援するため、テークアウトとデリバリー、前売り応援プランの予約システムをすべての飲食店に無料で開放。続いて5月12日には、インスタグラムとの連携を開始した。これにより、飲食店はインスタグラムで効果的に情報を発信でき、テーブルチェックのシステムを使って、よりスムーズな予約管理ができるようになった。無償提供期間は20年9月末までを予定しているという。

 ユーザー側の利便性も高まっている。先述した通り、インスタグラムでお気に入りの店を探せる他、ストーリーズに投稿されたスタンプやプロフィルのアクションボタン(ギフトカード、料理を注文)をタップするだけで、簡単にテークアウトやデリバリーなどの予約、事前購入ができる。また、「お店を応援」スタンプをシェアすることで、お気に入りの飲食店の支援も可能だ。

高額な販促費用がグルメサイト離れに拍車

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