カルビーとロッテは「おかしな研究所」と呼ぶ商品開発の共同プロジェクトを開始した。それぞれの技術や知見、デザインを持ち寄り、菓子の魅力をさらに高めることが狙い。単発の商品企画やプロモーションではなく、新市場を継続的に創造していく。

「おかしな研究所」のイメージビジュアル。ロッテとカルビーのいろいろなキャラクターが登場している。両社のキャラクターが1つのビジュアルに収まっているものは初めて
「おかしな研究所」のイメージビジュアル。ロッテとカルビーのいろいろなキャラクターが登場している。両社のキャラクターが1つのビジュアルに収まっているものは初めて

 スナックやシリアルなどの事業を手掛けるカルビーと、ガムやチョコレート、ビスケットやアイスなどの事業を持つロッテ。両社が共同で推進しているプロジェクトの第1弾が、2020年4月20日と21日に両社がそれぞれ発売した新商品。カルビーは「ポテトチップス〈しあわせ胸キュンバタ~ 初めてのティラミス〉」や「ポテトチップスクリスプ〈コンソメ胸キュンパンチ 忘れられないナポリタン〉」の2商品を投入。ロッテは「甘酸っパイの実〈胸キュン 初恋のベリーパイ〉」や「クランキー〈胸キュン あの子のはちみつレモン〉」「太いトッポ〈胸キュン 青春の味わいシェイク〉」の3商品を発売した。

2020年4月20日と21日に全国発売したおかしな研究所の第1弾の商品。いずれも「胸キュン」をテーマに、パッケージはパリスピンクでデザイン
2020年4月20日と21日に全国発売したおかしな研究所の第1弾の商品。いずれも「胸キュン」をテーマに、パッケージはパリスピンクでデザイン

 発売日に近い20年4月29日が「昭和の日」なので、主要購買層の30~40代に自らが若かった頃を懐かしんでもらおうと思い、両社で「胸キュン」をテーマに開発した。パッケージデザインも統一し、これまで両社が使うことがなかった鮮やかなピンク色(パリスピンク)を採用して、胸キュン感を演出。パッケージの裏側には胸キュンをイメージさせるオリジナルストーリーも書いた。

胸キュンをイメージしたストーリーをパッケージの裏に書いた。こうした試みも初めて。ナポリタン味を今回、発売した理由も「部活動が終わった後の懐かしい味」を思い出させるためだったという
胸キュンをイメージしたストーリーをパッケージの裏に書いた。こうした試みも初めて。ナポリタン味を今回、発売した理由も「部活動が終わった後の懐かしい味」を思い出させるためだったという

 「おかしな研究所のホームページやツイッター、ユーチューブのコンテンツも両社で考えて作り、共同で運営している」(カルビーのマーケティング本部PR・宣伝担当の松井章氏)。店頭でも同じ棚に並ぶようにした。商品だけではなく、売り場の開発や共同催事の提案なども行っていく方針。今後は両社の関係を深める可能性もありそうだ。

店頭では共同の販促活動も実施。同じ棚に置いて訴求する
店頭では共同の販促活動も実施。同じ棚に置いて訴求する
有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>

全編コロナ後書き下ろし!
「ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか」(2020年6月29日発売)
酒井大輔著、日経BP、1760円

 既存店と同じ商品を扱いながら、売り方を変えただけで2倍売れた!衝撃の新業態「ワークマンプラス」誕生から2年近く。消費増税も、新型コロナ禍も物ともせず、2桁成長を続けるワークマンの強さの秘密に迫りました。

 主人公は、商社からやってきた1人の男。作業服専門店が、なぜ今をときめくアパレルショップになれたのか。客層を大きく拡大できたのはなぜなのか。実は水面下で、緻密かつ計算され尽くした戦略がありました。組織が躍動し、変わっていく姿を、物語仕立てで克明に描写。本邦初公開の情報も余すことなく盛り込みました。ワークマンは新型コロナにどう立ち向かったのか。アフターコロナで何を仕掛けるのか。本書を読めばすべて分かります。新時代のリーダー像、成果を出すチームづくりの極意も見えてくるはずです。
Amazonで購入する
日経BP SHOPで購入する