移動制限や外出自粛などにより、ライフスタイルの変容が迫られている。「Withコロナ」時代にどのようなサービスが求められているのか。コンシューマー向けサービスの支援に強いベンチャーキャピタル(VC)である朝日メディアラボベンチャーズ、投資担当ディレクターの山田正美氏に聞いた。

生活の質を高めるちょっとしたサービスに脚光
生活の質を高めるちょっとしたサービスに脚光

移動や外出の自粛の拡大やリモートワークの推進により、生活やビジネスの変革が求められています。この環境下でニーズが高まっているビジネスや新たな取り組みをしているベンチャーは。

山田 リモートワークの導入により、自宅で過ごす時間が長くなっています。当然、ビジネスを円滑化するサービスなどには注目が集まっていますが、新型コロナウイルスの影響が長期化するという声が高まっている中、自宅で過ごす時間のQOL(生活の質)を上げたいと考える消費者が増えています。例えば、花、菓子、コーヒーといった、生活必需品ではないものの生活を彩る商品。これらを定額で届けるサブスクリプション(以下、サブスク)サービスは、ニーズが高まっていますね。

 国内最大級の花のサブスク「Bloomee LIFE」(クランチスタイル、東京・渋谷)は、提携している全国の生花店から、毎週異なる花が届く定期便サービスです。「日常的に花を飾りましょう」というライフスタイルを提案して2016年に本格スタート。これまでも人気のあるサービスでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、申し込みが増加しています。自宅での滞在時間が長くなったのに加え、花見が自由にできない中で少しでも生活を彩ろうという消費者が増えたためだと考えられます。イベントの自粛などで全国の生花店も売り上げの減少に見舞われており、需要の喚起にもつながると期待されています。

Bloomee LIFEは、500円(税別、別途送料が必要)からプランを用意。毎週か隔週のどちらかを選択できる
Bloomee LIFEは、500円(税別、別途送料が必要)からプランを用意。毎週か隔週のどちらかを選択できる

山田 また、リモートワークでずっと自宅にこもっていると、変化が欲しいという声も聞かれます。花を飾ることもそうですが、自宅で特別な菓子やコーヒーを楽しむという、ちょっとしたぜいたくをしたいというニーズも増えています。菓子の定期便である「snaq.me」(スナックミー、東京・中央)は、アンケートによるおやつ診断で、100種類以上のおやつの中から自分好みのものが届く仕組み。スイーツ店やカフェなどに気軽に行けない環境の中で、新規ユーザーを取り込んでいます。

 一方、コーヒーのサブスク「PostCoffee」(ポストコーヒー、東京・目黒)は、スマホによるコーヒー診断から導き出した3種類のコーヒーが毎月(もしくは2週間に1回)自宅に届くシステム。今後もリモートワークの普及が進むと考え、20年3月にはコーヒーとドリッパーなどがセットになったコーヒーボックスを無料配布するなど、サービスの拡充を進めています。

PostCoffeeは、3種類のコーヒーに加え、好みやカスタマイズに合わせて、フィルター、シュガー、ミルクがすべてセットになって届く。月額料金は、1480円~(税別、カスタマイズ内容によって変わる)
PostCoffeeは、3種類のコーヒーに加え、好みやカスタマイズに合わせて、フィルター、シュガー、ミルクがすべてセットになって届く。月額料金は、1480円~(税別、カスタマイズ内容によって変わる)
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