ヘアカラーのサブスクリプションサービス「COLORIS(カラリス)」が好調だ。2020年3月は売り上げが2.5倍に増加。4月もさらに2倍の成長を見込む。新型コロナウイルスの流行による外出自粛で美容室への足が遠のく中、高品質のヘアカラーのニーズが高まった。そのニーズを捉え、いち早く策を打ったことが成長の要因だ。
COLORISを展開するストークメディエーション(東京・渋谷)は20年3月9日に、クーポンコードを入力することで単品購入、定期購入ともに2000円引きになるキャンペーンを始めた。「想定以上にクーポンを使って、購入されている」と近藤彰吾COO(最高執行責任者)は言う。
新型コロナウイルスの流行後、政府や地方自治体から外出自粛要請が出されたことで、美容室に行きづらくなっている。一方、大手企業を中心に在宅勤務が推奨されているが、在宅勤務であってもオンライン会議などネットを通じて人と顔を合わせることは多い。そのため、意外と自分の外見に気を使うものだ。「特に白髪染めに顕著だが、一度気にし始めると鏡を見るだけでストレスに感じる人が多い。そうした層は、外出自粛でもヘアカラーの需要は下がらない」と近藤氏は説明する。
社会の変化とそれによる自宅でできるヘアカラーというニーズの高まりに、割引キャンペーンや広告施策のタイミングが合致。顧客の獲得に効力を発揮し、COLORISの申し込みが急増した。こうした成功はストークメディエーションがSNS上の消費者の生の声をリアルタイムに分析し、ニーズを捉えていち早くマーケティング策を展開した結果だ。その具体策の説明に進む前に、COLORISがどのようなサービスか紹介しよう。
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