新型コロナ騒動のさなかでも、女性が殺到する小売店がある。世田谷区野沢にあるアウトレット食品専門ミニスーパー「iiMarket」(アイアイマーケット)だ。緊急事態宣言が出てからは入店制限をしているが、人気の秘密は全商品が廃棄処分直前の品であること。通常の半値以下という安さとともに、「食品ロス」「SDGs」(持続可能な開発目標)などに関心を持つ人たちを引き付けている。
「えのき茸30円、小松菜40円、ネギ50円、バナナ70円、牛乳110円、合計300円で~す」。レジを打つ担当者の声が店内に響き渡る。5円、10円安いといった値付けではない。近隣のスーパーの半値かそれ以下だ。
あまりにもお客が集まるため、4月4日には店主が、来店時のマスク着用と一度に入店できるのは6人までにするなどの“来店制限”をLINEで通知した。
過激な価格破壊によって、爆発的な人気を集めているこの店は、世田谷区野沢の環七沿いにあるにアウトレット食品専門のミニスーパー「iiMarket」。午後1時過ぎの開店時間になると、ママチャリの女性などが殺到し、店の前は自転車の置き場に困るほどのにぎわい様だ。
安さの秘密は、すべての商品が“廃棄処分直前商品”であるということ。消費期限、賞味期限が今日、という商品も並んでいる。それでも、十分に問題なく食べられる食材ばかり。箱潰れ商品、過剰在庫品も販売している。新型コロナウイルスの影響で、巣ごもり、内食ブームとなったことも追い風となり、店の人気はうなぎのぼりだ。
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