新型コロナウイルスに伴う自粛の広がりでキャンセルになるライブやイベントが相次いでいる。そんな中、その代替としてネットでの無観客ライブ配信に踏み切るアーティストやイベント会社が増えてきた。「17 Live」を運営する17 Media Japanは「これを機にライブのビジネスモデルが変わる」と話す。

新型コロナウイルス感染症の影響でリアルイベントが中止になったのを受け、17 Liveでライブ配信を行ったDJ KOO氏
新型コロナウイルス感染症の影響でリアルイベントが中止になったのを受け、17 Liveでライブ配信を行ったDJ KOO氏

 TRFのリーダーとしても知られるDJ KOO氏は2020年3月1日、自身が出演予定だったイベントが新型コロナウイルスの影響で中止されたのを受けて、ネットで無観客ライブ配信を行った。

 利用したのは、17 Media Japan(東京・港)が運営するライブ配信アプリ「17 Live(イチナナライブ)」。17 Liveは15年に台湾でスタートしたサービスで、世界で4200万人以上のユーザーを抱える。日本では、1万7000人以上が「17 Liver(イチナナライバー)」と呼ばれる配信者としてライブ配信をしている。視聴者がサービス内で使える「コイン」で「ギフト」と呼ばれるプレゼントを購入し、配信者に送ると、配信者がそれをコインまたは現金に換金して受け取れる、いわゆる“投げ銭”システムがあるのも特徴だ(関連記事「ライバー支援に社員が100人! 17 Liveの魅力をゆうこすが聞く」)。

 DJ KOO氏は以前から同サービスでDJプレーなどを配信してきたが、今回は中止されたリアルイベントの代わりにライブ配信を行った。17 Media Japanによると、新型コロナウイルス対策としてイベントを自粛する一方、その代替としてネットを介した無観客ライブ配信を検討、実行するアーティストが増えているという。このため、同社では20年2月28日にイベント主催者向けのサポート窓口を開設。17 Live配信用アカウントの開設や配信方法のレクチャー、配信スペースや機材のレンタルといった支援を始めた。

 「それ以来、バンド活動をしている人やスポーツイベントの主催者、教育関係者からの問い合わせが相次いでいる」と、17 Media Japanでビジネスデベロップメントジェネラルマネジャーを務める大淵公晴氏は話す。大手の事務所や著名アーティストなどからの引き合いも増えてきた。3月にはロックバンドのCIVILIANがライブをやるはずだった会場から無観客ライブを、総合格闘技イベントの「ZST」が無観客試合を行った。

ロックバンドのCIVILIANは、ライブをするはずだった会場から無観客ライブを配信した
ロックバンドのCIVILIANは、ライブをするはずだった会場から無観客ライブを配信した
無観客で行われたCIVILIANのライブの様子
無観客で行われたCIVILIANのライブの様子
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