ホンダが2020年4月24日、法人向けの電動二輪車「BENLY e:(ベンリィ イー)」を発売する。売りは走破性だけではない。走行データを極めて詳細に「見える化」した。この見える化を実現したのが、スマートドライブ(東京・千代田)。取得データは、安全運転や配送業務の効率化にとどまらず、商圏、混雑分析にも生きるという。

ホンダのバイクの走行データを見える化したスマートドライブの北川烈社長
ホンダのバイクの走行データを見える化したスマートドライブの北川烈社長

 真っ白でコンパクトなボディー。六角形のヘッドライトがLEDの光を四方に広げる。ホンダが新たに発売するのは、ガソリンで走る業務用バイク「BENLY(ベンリィ)」を電動化した「BENLY e:」。宅配や郵便、新聞配達などの集配業務向けに、荷物を積みやすい幅広のリアデッキと、狭い路地や傾斜面でもバックで切り返せる「後進アシスト機能」を搭載した。

 ラインアップは4種ある。クルマの普通免許で運転できる原付一種(第一種原動機付自転車)の「BENLY e: Ⅰ」と、小型二輪免許が必要な原付二種(第二種原動機付自転車)の「BENLY e: Ⅱ」。そして、それぞれに大型のフロントバスケットとリアキャリア、ナックルバイザー、フットブレーキを装着した上級モデルの「BENLY e: Ⅰ プロ」「BENLY e: Ⅱプロ」を取りそろえた。

 バッテリーは着脱式。シートの下に2個横並びで収納し、取り外して充電する。1回最大4時間の充電で航続距離はBENLY e: Ⅰ/プロが定速走行で87キロメートル、BENLY e: Ⅱ/プロが同43キロメートル。集配業務は決まったエリアをぐるぐる走るため、それほど長距離は走らない。業務終了後に充電しておけば、1日持つように設計した。

通常モデル(左)と、大型のフロントバスケットなどを装着したプロモデル(右)。車両とバッテリー、充電器のセットで希望小売価格はそれぞれ73万7000円、74万8000円(いずれも税込み)
通常モデル(左)と、大型のフロントバスケットなどを装着したプロモデル(右)。車両とバッテリー、充電器のセットで希望小売価格はそれぞれ73万7000円、74万8000円(いずれも税込み)
バッテリーは着脱式で、進行方向に向かって2個を横並びに収めた
バッテリーは着脱式で、進行方向に向かって2個を横並びに収めた

あらゆる走行データを「見える化」

 BENLY e:は、ただの電動バイクではない。スマートドライブのセンサーデバイスを搭載し、取得した走行データを活用して車両や運行状況を管理するコネクテッドサービス「HONDA FLEET MANAGEMENT(ホンダ・フリート・マネジメント)」を2020年夏からスタートさせる予定だ。

 管理画面では車両の位置がリアルタイムに更新され、運転手が今どこにいるのかが一目で見える。地図上のバイクのアイコンを見れば、進行方向も分かる。急な集荷が発生しても1番近くにいる車両に配送指示を出せるし、社用車の私的利用や従業員がサボっているかどうかでさえ見抜くことができる。

どのバイクがどのエリアを走っているのか、何台稼働しているのかといった情報が一目で分かる
どのバイクがどのエリアを走っているのか、何台稼働しているのかといった情報が一目で分かる
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