CyberZ(東京・渋谷)はマーケター育成プロジェクト「PDP(Professional Development Program:プロフェッショナル育成プログラム)」を2020年1月より開始した。このプロジェクトの顧問にクー・マーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏が就任。マーケター育成にはどのような組織構築が必要なのだろうか。プロジェクトの狙いを聞いた。

CyberZはクー・マーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏(写真左)を顧問として迎え、マーケター育成プロジェクトをスタートした。右はCyberZ AC事業部局長の深見一平氏
CyberZはクー・マーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏(写真左)を顧問として迎え、マーケター育成プロジェクトをスタートした。右はCyberZ AC事業部局長の深見一平氏

営業戦略だけのビジネスに限界を感じた

 CyberZはサイバーエージェントの子会社で、近年eスポーツの盛り上がりから、国内最大級のeスポーツイベント「RAGE」を運営する企業としても有名だ(関連記事「視聴者700万人 若者が熱狂するeスポーツ大会『RAGE』とは何か」)。主となる事業はスマートフォンに特化した広告マーケティングで、スマホ広告の運用や効果検証、交通広告やWebCMの制作など、幅広く展開している。

 同社に顧問として着任しプロジェクトに携わる理由をクー・マーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏は、「自律的な人材の育成と、その人材を再生産できる仕組みや組織を構築したいというCyberZの思いに共感したため」と話す。

 CyberZは2009年に設立して以来、プロモーションを中心に事業を展開してきた。しかし、時代が進むにつれてクライアントやマーケット、競合他社に相対する際に、マーケットから必要とされるものや、提案しなければならないものなどが徐々に変化していることを実感。同社AC事業部局長の深見一平氏は、「(ビジネスが)均質化してくる中でスマホの広告代理分野で戦うためにも、営業戦略だけではない組織的な変革が必要だと感じた」と言う。とはいえ、社内にはマーケティングに精通している人材は乏しく、マーケティングを軸にした企業に組織を変革するのは難しい。そこで組織構築支援を重要視したマネジメントを行っている音部氏に白羽の矢を立てたのだ。

組織構築の土台は「共通言語」

 プロジェクトにはリーダークラス以上の正社員を集め、「個人の力でマーケットを切り開ける人材の育成」を目標にスタート。特に音部氏が重視したのは“共通言語”だ。

 「企業を構成する人材が成長するには“知識”が必要で、成長とは今日できなかったことが明日できるようになることだと考えている。知識は成長の重要な源泉となるが、その知識を蓄積するためには共通言語が不可欠だ」(音部氏)

「知識は成長の源泉となる」(音部氏)
「知識は成長の源泉となる」(音部氏)
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