米ツイッターが今、注力分野の1つとして挙げるのがゲーム関連のアカウントだ。Twitter上での交流の活性化や収益化を後押しする施策にも積極的に取り組む。同社でゲーム コンテンツパートナーシップ グローバル統括責任者を務めるリシ・チャダ氏は「ゲームとTwitterはとても相性がいい」と語る。

米ツイッター ゲーム コンテンツパートナーシップ グローバル統括責任者のリシ・チャダ(Rishi Chadha)氏。米モブクラッシュ、米マシニマなどの企業でゲームやeスポーツ関連業務に10年ほど携わり、2017年に米ツイッターに入社
米ツイッター ゲーム コンテンツパートナーシップ グローバル統括責任者のリシ・チャダ(Rishi Chadha)氏。米モブクラッシュ、米マシニマなどの企業でゲームやeスポーツ関連業務に10年ほど携わり、2017年に米ツイッターに入社

 政治、経済から日々のちょっとした出来事まで、あらゆる内容について投稿が集まるTwitterでも、ゲーム関連のアカウントは活動が活発だ。ゲーム会社や著名ゲーマーが情報を発信したり、ユーザー同士が交流を深めたりするのに利用されている。

 eスポーツの世界的な盛り上がりもこの動きに拍車を掛けた。eスポーツチームや各種のeスポーツイベントにとって、活動報告やファンとの交流にTwitterは欠かせない。米ツイッターによると、2019年のゲーム関連ツイート数は18年から約20%増え、12億件を超えたという。

 こうした動きを見て、米ツイッターもゲーム関連のアカウントの活動を後押しする施策を強化している。同社でゲーム コンテンツパートナーシップ グローバル統括責任者を務めるリシ・チャダ氏にその理由と具体的な取り組みを聞いた。

Twitterでゲーム関連企業の収益化を図る

まずはゲーム分野のグローバル統括責任者であるチャダ氏の役割を聞かせてください。

私の役割は、世界各国のゲーム関連企業・団体とコンテンツのパートナーシップを結び、それらがTwitter上で情報を発信したりそこから広告料などの収益を得たりできるようにサポートすることです(※)。

※ツイッターでは、コンテンツパートナーの投稿に関連性が高い広告を出して広告とフォロワーの親和性を高める一方、コンテンツパートナーには広告出稿費用の一部をレベニューシェアとして還元する仕組みを取り入れている。

 ゲーム関連企業・団体といっても多岐にわたりますが、大きく分けると4つ。1つはゲームのパブリッシャーやデベロッパー、つまりゲーム会社です。2つ目はeスポーツのチームやリーグ。3つ目はゲームが好きな人たちによるコミュニティー。4つ目がメディアです。

米ツイッターがゲーム分野に注力し始めたのはいつごろからですか。

「17年に私が採用されたとき」と言いたいところですがそれは冗談で(笑)、もともとゲーム関連のコミュニティーはTwitter上に多数あり、活発に活動していました。Twitterはそもそもコミュニケーションのプラットフォームです。ゲームがどこでプレーされていようと、人々は世界中からTwitterに集まってきて話をします。そういう状況があるのだから、ツイッターとしてこれをサポートしていこうということになりました。ゲームとTwitterは非常に親和性が高いと考えています。

ゲームとの親和性の高さを感じるのはどんな点でしょう?

Twitterのアクセシビリティーの高さでしょう。私自身、これまで10年以上ゲームやeスポーツの分野に携わってきて、ゲームには思ったときにすぐに人とつながりたい、コミュニケーションしたいというカルチャーがあると考えています。それに最適なのがTwitterなんです。何かあればすぐにツイートできる。それに対して、ほかのユーザーからすぐにリアクションがある。こうしてユーザー同士のやりとり、会話が瞬時に始まります。

そうしたアクセシビリティーの高さは、たくさんの人がリアルタイムで同じものを見るゲーム実況やeスポーツなどでより発揮されるように思います。Twitterでのコミュニケーションの活性化にeスポーツは影響していますか。

影響はあると思いますね。実際、eスポーツを観戦していたユーザーが運営者に対して「照明が明るすぎる」といったツイートをしたところ、受け取った運営者が即座に照明を調整したということもありました。Twitterを通じてリアルタイムに会話が成り立つんです。こうしたTwitterの特徴はゲームやeスポーツという業界の行動様式に合っているんだと思います。

 eスポーツのムーブメントによって、Twitter上のコミュニケーションは今後も進化を続けるでしょう。加えて、ゲームイベントや新しいゲームタイトルの発売、予告トレーラーの公開など、イベント性の高い出来事が起こったときにもTwitterの強みが生きるだろうと思います。

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