ダイキン工業の商品開発が面白い。グローバルで空調事業の売上高ナンバーワン、国内では業務用空調のトップシェアを誇る同社が培った技術力などを応用。2019年11~12月にクラウドファンディングサイトMakuakeに初挑戦。一般向けのポータブルエアコンを開発し、20年6月ごろに支援者に商品を届ける計画だ。

2019年11~12月、クラウドファンディングサイトMakuakeで約2300万円を集めた「キャリミー」。リターンはキャリミー1台で、20年6月に支援者に発送予定
2019年11~12月、クラウドファンディングサイトMakuakeで約2300万円を集めた「キャリミー」。リターンはキャリミー1台で、20年6月に支援者に発送予定

 2019年11~12月まで、ダイキン工業初のクラウドファンディングに挑戦したのが、ポータブルエアコン「キャリミー」だ。開発には、室外機と室内機を小さく統合できる自社のノウハウなどを活用している。

 クラウドファンディング開始からわずか10日間で目標金額を達成し、最終的に目標金額の160%となる約2300万円を集めた。今回の支援者の数だけ生産し、20年6月に発送予定としている。

 ユニークなのは、商品化前の段階で、試作を公開した点だ。オンラインなどを通じて潜在顧客の意見を取り入れながら、商品化を目指した。

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