働き方改革の流れからテレワークの導入企業が増えた一方、職場に集う機会が減ったことで社員間のコミュニケーション不足を懸念する声も多くなっている。そこで見直されているのが、おいしいランチで社員を引きつける社員食堂の存在だ。この分野で急成長するノンピ(東京・港)は、社食の運営とランチケータリングの“二毛作”で稼ぐ。新機軸のビジネスモデルとは?

ノンピが手掛けるランチケータリングの例
ノンピが手掛けるランチケータリングの例

 社食というと、企業が福利厚生の一環として運営していて、「格安価格でそこそこの昼食が取れる場所」というイメージが強いだろう。一般的なレストランと比べて価格を抑える必要があるため、原料費や人件費を差し引くと赤字という社食も多い。これでは、料理のクオリティーアップは望むべくもない。また、近年の新しいオフィスでは、広くてスタイリッシュなカフェスペースを設けているものの、従来の社食のようなキッチンを備えていないケースが増えている。食を通して社員間のコミュニケーションを活発化させようにも、自前では手が打てない状態だ。

 これらのトレンドを踏まえた新機軸の事業で成長しているのが、スタートアップのノンピ(東京・港)。同社は社食の運営を担いつつ、調理場の空きスペースと空き時間を活用し、ランチやパーティー向けのケータリング事業を展開する。いわゆる“二毛作”のビジネスモデルで、赤字状態の社食をV字回復させながら、社食のない企業の課題解決を図っている。

 そんなノンピが運営受託している社食の一例は、東京・港区の芝浦ふ頭にある商業ビル「LOOP-X(ループエックス)」内にある。こちらは、複数のテナント企業の従業員が共同利用する、「ビル内食堂」と呼ばれるスタイルだ。ここでは、500~600人分の料理を朝8~11時に仕込み、11~14時までランチ営業をしている。だが、それだけではない。

不採算の社員食堂が黒字化したワケ

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