基本的に土日に組まれてきたJリーグの試合をあえて金曜日に開催。熱心なファンが中心になる土日とは異なる客層を開拓し、サッカー来場者を増やす――。そんな狙いを持つJリーグの集客策「フライデーナイトJリーグ」(金J)が効果を上げていることが、データにより明らかになった。
金Jがスタートしたのは2018年。合計11試合を金曜に開催した。今年も既に7試合が終了。残るは、サガン鳥栖所属で今年引退するフェルナンド・トーレス選手の「引退試合」を含む6試合。昨年より2試合多い開催数となる予定だ。
特筆すべきは、終了した7試合のうち5試合の平均入場者数が、土日を含む全体平均を上回ったこと。中でもセレッソ大阪は金Jで今季最高の入場者数を記録。湘南ベルマーレとサンフレッチェ広島も今季2番目の入場者数となっている。
「金Jの入場者数は土日にも見劣りしない」。金J施策などを統括するJリーグ専務理事の木村正明氏は胸を張る。
2万人の壁をいかに越えるか
さらに金J施策で来場した人たちについてデータ分析したところ、7試合全てで新規層が10%以上となり、うち3試合は新規層が25%以上となっていたことが分かった。金J施策がその狙い通り、サッカー観戦経験がない新規来場者を増やすことにつながっていたのだ。
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