プレースホルダ(東京・品川)は、砂遊びやお絵描きなどのアナログな遊びに、AR(拡張現実)を組み合わせた屋内型テーマパーク「リトルプラネット」を運営する。同社はオープンからわずか1年で常設施設6店舗まで拡大。2019年7月にはスマホ向け公式アプリを提供し利便性の向上を狙う。事業の急速展開ができる背景を探った。

プレースホルダが運営する「リトルプラネット」。写真は、光と音のボールプール「ZABOOM」
プレースホルダが運営する「リトルプラネット」。写真は、光と音のボールプール「ZABOOM」

 06年に子供が就業体験できる屋内型テーマパーク「キッザニア東京」が開業し、現在も人気の施設となっている。約60の施設から好きなものを選び、仕事体験ができる「知育」テーマパークだ。20年には3店舗目が名古屋市にオープンする予定。

 人気のキッザニアですら、1号店オープンから3店舗展開に10数年を要しているが、わずか1年で6店舗にまで拡大させた「知育」テーマパークがある。それがプレースホルダが運営する「リトルプラネット」だ。ARなどのデジタル技術と、昔ながらの遊びを融合させたアトラクションを提供するのが特徴。19年10月には静岡県沼津市に開業する商業施設「ららぽーと沼津」に7店舗目をオープンし、19年中に常設施設を9店舗まで拡大する予定だ。

 リトルプラネットのようなARを活用したアトラクションには、大手企業も熱い視線を向ける。例えば、18年には「ハウステンボス」が、屋外ウォークスルー型ARアトラクション「ジュラシックアイランド」をオープンした。ハウステンボスが有する大村湾の無人島を丸々使って、ARスコープ越しに現れる恐竜と戦うことができる。19年2月には、「よみうりランド」がARを活用した「スーパー遊園地」構想を発表した。ARの活用によって28年度には、18年度の2.3倍となる433万人の利用者を見込んでおり、ますますテーマパークでのAR活用は広がるとみられる。

テーマパークの短期アップデートを可能に

 リトルプラネットはARを実現するハードウエアに汎用的な製品を使い、ソフトウエアコンテンツの開発に注力することで、費用や時間をかけることなくコンテンツのアップデートがしやすいつくりになっている。