インパクト重視で「月1万円から」

 BODY ARCHIの月額利用料は、毎日15時までの利用なら45分コースで1万円、75分コースで1万2000円。「オールデイ」会員なら45分コースで1万3000円、75分コースで1万5000円(いずれも税別)。

 この1万円からという料金設定は、インパクト重視で決めた。セルフサービスと言っても、導入したエステマシンは、1台4役をこなせる本格派。脂肪の深くまで集中的に加温する「ダブルラジオ波」や、筋肉に電気刺激を与える「EMS」、肌の奥まで美容成分を浸透させる「ポレーション」、肌を活性化させる「LED照射」の4機能を備え、むくみや冷え、たるみ、固太り、肌荒れといった女性ならではの多用な悩みに対応する。

 ネクシィーズグループによると、高級エステサロンで同様の施術をすれば1回2~3万円かかる。「今となっては、正直、(月額1万円台は)安すぎたかな、とも思うが、だからこそ評価されたのかもしれない」(佐藤氏)。

1台4役に対応できる高性能のエステマシン「フォースカッター」。各個室に1台導入しており、時間内なら使い放題だ
1台4役に対応できる高性能のエステマシン「フォースカッター」。各個室に1台導入しており、時間内なら使い放題だ

猛スピードで資本を投下へ

 実は、「セルフエステ」を掲げる店は、以前からある。思うように広がらないのは、初期投資額が高いからだ。

 エステティシャンを雇わなくていい一方、個室の数だけエステマシンが必要になる。例えば、BODY ARCHIの表参道店は21室あるため、マシン代だけで5250万円(250万円×21台)。ここに内装の工事費などが上乗せされる。多店舗展開するには相当な資金力がないと難しい。裏を返せば、一気に資本を投下してシェアを取れば、誰も追随できなくなるだろうと読んだ。

 秘策は、LED照明を爆発的に普及させた自社のビジネスモデル「ネクシィーズ・ゼロ」にある。工事費も含めて、ネクシィーズ側がLEDの導入費用を全額負担するという内容で、簡単に言えば「初期投資が完全にゼロになる」プランだ。

 照明を白熱電球や蛍光灯からLEDに変えると、電気代は大幅に下がる。下がった分の電気代から、5年間計60回の分割払いで、LEDのレンタル料を返済してもらうのだ。LEDには5年保証を付け、完済した暁にはLEDを導入先に引き渡す。「初期投資をかけずして、コストダウンが図れる」という触れ込みで、飲食店から大型ホテルまで、6年間で約3万6000件の成約をまとめ上げた。

 ネクシィーズは、このビジネスモデルをLED以外にも展開し、例えば、1台100万円するような業務用冷蔵庫や、高額な空調設備の導入費用を全額負担。LEDと同様に、分割払いで投資額を回収するスキームで、契約数を伸ばしている。

初期費用ゼロでLEDを導入できる「ネクシィーズ・ゼロ」のビジネスモデル。これをBODY ARCHIにも導入する
初期費用ゼロでLEDを導入できる「ネクシィーズ・ゼロ」のビジネスモデル。これをBODY ARCHIにも導入する