ヤマハとヤマハ発動機は2018年10月、東京・六本木ヒルズ大屋根プラザで合同デザイン展「Yamaha Design Exhibition 2018 “Tracks”」を開催した。「Tracks」をテーマに、両社のデザイン部門が共同でコンセプトモデルを制作するプロジェクト「&Y(アンディ)」の第3弾も披露した。

「&Y03 eMotion Tracks」は来場者が自由に触って音を出すことができる
「&Y03 eMotion Tracks」は来場者が自由に触って音を出すことができる
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 両社はこれまでも、同じ「ヤマハ」ブランドの企業としてデザインを共通テーマにさまざまな活動を行ってきた。なかでも両社のデザイン部門が共同でコンセプトモデルを制作するプロジェクト「&Y(アンディ)」はシリーズ化されており、音を奏でる電動アシストの車椅子「&Y01」や乗り物を体感できる音響装置「&Y02」に発展。国内外のイベントなどで注目を集めてきた。

 3回目となる今回は、「Tracks」が展示コンセプト。Trackは軌道を意味し、レースの「トラック」や「サウンドトラック」など、乗り物と音楽の世界の両方で広く使われる。今回の展示では両社にとっての「Tracks」を、わだち(乗り物の軌道)や楽譜の象徴としてテーマにした。

「Yamaha Day」を今後も共同展開

 &Yシリーズの第3弾として今回、乗り物のパーツによって構成した演奏装置「&Y03 eMotion Tracks」(以下&Y03)を初公開。&Y03には5つの車輪が付いており、回転させることでそれぞれが異なった音を奏でる。回転の速さを変えると音程やリズムなどが変化する。うまく合わせれば、息の合った合奏もできそうだ。

&Y03の車輪のタイヤには溝の代わりに音符や「f(フォルテ)」などの音楽記号が刻まれている
&Y03の車輪のタイヤには溝の代わりに音符や「f(フォルテ)」などの音楽記号が刻まれている
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長屋明浩ヤマハ発動機デザイン本部長(左)と川田学ヤマハデザイン研究所所長
長屋明浩ヤマハ発動機デザイン本部長(左)と川田学ヤマハデザイン研究所所長
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 さらに両社のコンセプトモデルや製品を計11点展示。ビーチやキャンプサイト、公園などのシーンを設定し、そこに両社の製品がどのように使われるかといった場面を演出した。

 期間中、17年の東京モーターショーで初公開した自律走行する二輪のコンセプトモビリティ「MOTOROiD」が、&Y03やピアノ、ドラムの自動演奏と共演するデモンストレーションを披露。出演者がMOTOROiDに身振り手振りで指示を出すと、近寄ったり離れたり体を揺らしたりと、まるで動物のような動きを見せ、自動演奏のピアノとドラムが同調した演奏を奏でた。

 開催初日の10月12日はヤマハの設立日に当たる。18年から両社は、10月12日とヤマハ発動機の設立日7月1日を「Yamaha Day」と名付け、その前後に多くの活動を行っている。今回のイベントもその一つとして実施した。

アコースティックドラムに特殊な自動演奏装置を取り付けたコンセプトモデル。生音での自動演奏を可能にする
アコースティックドラムに特殊な自動演奏装置を取り付けたコンセプトモデル。生音での自動演奏を可能にする
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会場全景
会場全景
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MOTOROiDは自律走行するコンセプトモビリティ。「人とマシンが共響するパーソナルモビリティ」を目指す
MOTOROiDは自律走行するコンセプトモビリティ。「人とマシンが共響するパーソナルモビリティ」を目指す
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MOTOROiDのデモンストレーション風景。二輪車が出演者の指示に従い動物のように振る舞う
MOTOROiDのデモンストレーション風景。二輪車が出演者の指示に従い動物のように振る舞う
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会場にはビーチなどのシーンが設定され、両社の製品が同じ場所で使われる様子を再現
会場にはビーチなどのシーンが設定され、両社の製品が同じ場所で使われる様子を再現
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会場では思い思いに楽器を試奏する人々の姿も
会場では思い思いに楽器を試奏する人々の姿も
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(写真提供/ヤマハ)