中立的な立ち位置から物事を見る

 「~っぽい分類」を成功させる秘訣は、極めてニュートラルな立ち位置から物事を分析すること。自らの思想に偏りがあると、人々の共通認識をつかむのが困難になる。そのために水野氏は、とにかく「情報」を集める。「例えば、テレビ番組にしても、バラエティーから子供向けの番組まで見る。時には園芸の番組も、真剣に視聴する。一見無駄かもしれない雑学を集積することで、生まれてくるものもある」(水野氏)。

 大切なのは、そこに行き着くまでの知識の集積だ。「知識がなくても格好いいデザインはできるけど、長く愛されるものにはならない。普通の考え方を持って、普通の生活をして、人とはちょっと違ったデザインを作る方が格好いい」と、水野氏は話す。

焼酎にも“~らしさ”を重視したデザイン
焼酎にも“~らしさ”を重視したデザイン
デザイナーらしいミニマルなデザインよりも、商品「らしさ」を大切にしたというプレミアム焼酎(写真左:新デザイン、写真右:旧デザイン)。水野氏のデザインはどれも同様の考え方に基づいている
 水野学氏は6月20日(水曜)午後3時から「日経クロストレンド FORUM 2018」に登壇。「『売る』努力をする時代から、『売れる』を導くデザインの時代へ。」と題して講演します。詳細をお確かめの上、お早めにお申し込みください。