デジタルメディア「日経クロストレンド」を創刊してちょうど1カ月になります。日ごろご愛読いただき、誠にありがとうございます。編集部の荒井優と申します。

 クロストレンドでは月200本の記事を配信していますが、まだお読みでない記事も多いのではないでしょうか。そこで編集長の吾妻拓が「すべての読者に読んでほしい記事」を3本選びました。編集担当者のコメント付きで紹介しますので、じっくりお読みいただければ幸いです。

 さらに、ゴールデンウィーク中(5月2日~6日)、下に紹介した3本の記事は期間限定で無料公開します。新しい読者の方もぜひお読みください。

どんな業種の人にも読んでほしい


クロストレンドで「必ず読むべき記事」3選(期間限定無料公開)(画像)

製造業から脱却迫られるトヨタ 世界を席巻し始めたMaaSとは(期間限定無料公開)


 クルマ・交通業界が今、大きな曲がり角を迎えています。トヨタ自動車・豊田章男社長は昨年11月、「自動車業界は100年に1度の大変革の時代に入った。次の100年も自動車メーカーがモビリティ社会の主役を張れる保証はどこにもない。『勝つか負けるか』ではなく、『死ぬか生きるか』という瀬戸際の戦いが始まっている」と話しました。

 トヨタの危機感、その背景にあるのは、モビリティ革命「MaaS」と呼ばれる新しいトレンドです。

 MaaS(マース、と読みます)は「Mobility as a Service(サービスとしてのモビリティ)」を指します。ユーザーはスマホを介し、カーシェア、鉄道、バス、タクシー……あらゆる移動手段をシームレスかつワンストップで利用できる――こんな移動革命が世界を席巻しようとしています。日本の交通・産業構造を一変させる新トレンドを解明する特集記事です。

「MaaSによって、ネットの世界で起こった大きな変化がクルマ・交通の世界でも起こる。ではどんなことが起こるのか、自分でも知りたかった」というのが特集を企画するきっかけだったと、副編集長の伊藤健は語ります。

「90年代、iモードの取材をしていたときは、ケータイとネットが組み合わされると世界がここまで変わるとは思いもよらなかった。今また、クルマや交通で同じことが起こるのなら、その変化がどうなるのか先んじて知っておきたい。クルマ業界がMaaSによって居場所を失ってしまえば、日本の経済・産業の構造が一変してしまう」(同)。

 この特集、読者の仕事に今すぐ役立つ内容ではありません。ですが、日本の多くのビジネスパーソンがゆくゆくは関わっていかざるを得ない大きな問題です。またNTTドコモ、ナビタイムジャパン、パナソニックなど、IT・家電のプレーヤーが続々参入する、エネルギッシュな新市場でもあります。特集記事は全17回予定と突っ込んだ内容に仕上がっているので、日本の近未来を考えるうえでどんな業種の人にも読んでほしい、というのが編集部の思いです。

 特集記事のまとめ読みは以下のリンクが便利です。

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クルマや鉄道・交通業界に地殻変動 モビリティ革命「MaaS」の真相


デジタルマーケの人は必読

クロストレンドで「必ず読むべき記事」3選(期間限定無料公開)(画像)

万年筆の競合は万年筆だけにあらず あなたはいくつ挙げられる?(期間限定無料公開)


 次に紹介するのは、P&Gや資生堂ジャパンなど、名だたる企業でブランドマネジメントの責任者やCMOとしてキャリアを積んできた音部大輔氏のマーケティング論。音部氏の知見が惜しみなく披露されています。

 担当編集者でもある杉本昭彦開発長兼副編集長は「音部氏の連載記事は『モノの見方を変えると新しい発想が生まれる』という視点がポイント。読者の発想の視点を変える言葉が毎回入っている」と言います。

 特に読んでほしい読者としては、デジタルマーケティングの担当者が挙げられます。「デジタルマーケの担当者は、実はマーケティングの基本的な視点を学ぶ機会が少ないのが実情。そういった読者が新しい視点を知っていただければうれしい」(同)。

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音部大輔の「マーケティング視点」


サントリーの仕事術とは?

クロストレンドで「必ず読むべき記事」3選(期間限定無料公開)(画像)

サントリーデザインの強みは「具象」と「抽象」の両輪を持つこと(期間限定無料公開)


 最後に紹介するのは、マーケティングやデジタル変革分野で活躍する専門家へのインタビュー記事です。これまでの仕事で達成してきたことやそこから得られた学び、さらに最新の取り組みなどを聞いています。「いま活躍している人の仕事術を、連休中にじっくり読んでほしい」(吾妻)。

 私も何人かのインタビューに同行しましたが、なかでも印象に残っているのは、サントリーのデザインを統括する水口洋二デザイン部長へのインタビューでした。

 サントリーは、マーケティングや宣伝広告で長年、高い評価を受けていますが、それを支えてきたのが同社のインハウスデザイナーです。サントリーにとってデザイナーは単にモノを作る担当者ではなく「クラフトをしながらマーケティングも分かる、という人を育てている」と水口氏は語っています。「そのようなデザイナーがいると社内の会議もスムーズに回るようになる」とも言いますが、その言葉の真意とは……。

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クロストレンド人物名鑑


 以上、本誌を代表する記事を紹介しました。今後とも、日経クロストレンドをご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。