2023年5月2日発売の「日経トレンディ2023年6月号」 ▼Amazonで購入する では、「2023年上半期ヒット大賞&下半期ブレイク予測」を特集。菓子部門では、22年8月にコンビニで先行発売された不二家の「ホームパイチョコだらけミドルパック」が、12月までに売り上げが14億円を到達。20年に登場した「まみれさん」人気の相乗効果で、ホームパイブランド全体の売り上げを押し上げた。下半期は、明治の「キシリッシュグミクリスタルミント」の人気が高まりそうだ。
※日経トレンディ2023年6月号より。詳しくは本誌参照
物価高騰により「買い物で失敗したくない」というマインドが広まる中、強さを見せたのはロングセラーブランド発の新商品だった。2022年8月にコンビニで先行発売された不二家の「ホームパイチョコだらけミドルパック」は、10月からの全国発売を経て、12月までに売り上げが14億円に。日経POSの22年10月から23年3月の「菓子パイ」販売金額ランキングでも、1位を獲得した。
人気の背景には、20年に登場した「まみれさん」ブームがある。そもそもチョコだらけは、「カントリーマアムチョコまみれ」の姉妹品だ。「イパムーホ(ホームパイを逆から読んだキャラクター名)がまみれさんの住むチョコ沼に落ちてチョコだらけになる」という設定のCMを放送し、まみれさんの世界観を踏襲。従来比2倍のチョコレート量による濃厚な味と、まみれさん人気の相乗効果で、ホームパイブランド全体の売り上げを押し上げた。
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値上げを余儀なくされる菓子が多い中、菓子卸の山星屋は「価格に見合う付加価値を付けられた商品にも勝機が見える」と分析。その好例が、ロッテの「チョコパイ」ブランド初となる「プレミアム」シリーズだ。22年11月に発売されたシリーズ第1弾の「白いチョコパイプレミアム〈初雪ミルク〉」は、イチゴとラズベリーのダブルベリーソースなどで贅沢感を演出。値段は同じく6個入りの従来品の約1.2倍にもかかわらずヒットし、23年1月には第2弾も発売した。22年11月から23年1月の出荷金額は、前年に発売した「白いチョコパイ〈初雪ミルク〉」と比べて、149%を記録している。
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