
ChatGPTを仕事に使っている人はどのくらいいるのか? どのような業務に使用しているのか? 業務効率は上がっているか? 満足度は? ChatGPTに仕事を奪われないか?――。日経クロストレンドは、2万人規模のビジネスパーソン大調査を実施。仕事での使用経験者を抽出し、業務利用の実態を明らかにした。有料版のユーザーほど満足度が高く、生成AIに仕事を奪われる危機意識も持っていることが分かった。
対話AI「ChatGPT」は現状、ビジネスパーソンにどのくらい認知され、また使用の経験があるのか。そして仕事で活用している人はどのような使い方をしているのか――。日経クロストレンドはマクロミルの調査モニターを活用して、ビジネスパーソンのChatGPT認知度および利用実態調査を実施した。
現在、業務でChatGPTを使用している人を数百人の単位で集めるには、かなりの調査サンプルが必要になる。まず事前調査として、全国のビジネスパーソン2万人を対象に、ChatGPTの認知度を尋ねた。なお、「ChatGPTに関するアンケート」と題して回答を募ると、興味関心層が多く回答して認知度が測れないため、「生活や仕事に関するアンケート」という件名で実施した。
最も多かったのは、「知らない(初耳だ)」35.8%。一般メディアでもだいぶ取り上げられているが、まだ広く認知されているとは言いがたい。次いで「聞いたことがある程度」30.8%、「知っており、内容もある程度理解している」25.6%、「知っており、内容も詳しく理解している」7.8%という結果だった。「聞いたことがある程度」も含めると、ビジネスパーソンのChatGPT認知度は64.2%ということになる。
続いてこの64.2%の回答者を対象に、ChatGPTの使用経験について聞いた。最も多かったのは「一度も使ったことがない」79.0%。「使っている」12.9%、「使ったことはあるが、現在は使っていない」8.1%で、ChatGPTを認知している人でも使用経験ありは2割強(21.0%)にとどまった。
では、使用経験ありと回答した人の中で、仕事(業務上)で使用したことがある人はどのくらいいるか? 「ある」33.6%、「ない」66.4%だった。
ビジネスパーソン2万人のうち、ChatGPT認知者は64.2%、うち使用経験ありが21.0%、うち仕事での使用経験ありが33.6%ということで、業務上の使用者は4.53%、906人となった。
この906人の中から300人の協力を得て、業務上のChatGPT使用状況について回答を得た。
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