ChatGPT&生成AI「ずるい」仕事術 第7回

業務を効率化し、便利に使えるAI(人工知能)ツールはChatGPT(チャットGPT)だけじゃない! 画像生成やキャッチコピーの作成など、従来は人間にしかできないと思われていた領域を難なくこなす。そんなAIツールが日々続々と登場している。日経クロストレンドと日経トレンディが共同で厳選した最新「AIツール100」を紹介しよう。

ChatGPT以外にも様々な種類のAIツールが毎日のように多数登場してきている
オープンAIが公開している大規模言語モデルなどAI技術を取り入れた新しいAI対応ツールが次々と登場している

 本特集ではChatGPTをはじめとする生成AIを活用するための知識やノウハウを紹介してきた。特集第3回でStrategy Partners(東京・港)社長の西口一希氏が「進化するスピードは従来のテクノロジーと比べて100倍速以上という印象がある」と話していたように、AI技術が急速に進歩し、毎日のようにAIの新しいサービスが登場している。

 画像生成や動画編集はもちろん、文書作成の支援、キャッチコピー作成など、ジャンルも幅広い。とはいえ「どんなツールがあるのか分からない」「どれを使えばいいのか迷ってしまう」という人もいるだろう。

 そこで日経クロストレンドは日経トレンディと共同で、仕事の効率化に役立つ最新「AIツール100選」を集約した。ジャンルは「チャット」「文書」「画像」「デザイン・UI(ユーザーインタフェース)」「動画」「音声」「その他ビジネス」「拡張機能(プラグイン)」の8つ。それぞれ詳しく見ていこう。

注:
情報は2023年5月中旬のもの。デモサイトや法人向けなど、そのままでは利用できないサービスも一部ある。「日本語対応」や「料金」が不明なものは「ー」とした。

リンク集 AIツール100選 インデックス
「チャット」関連のAIツール(13)
「文書」関連のAIツール(23)
「画像」関連のAIツール(13)
「デザイン・UI」関連のAIツール(6)
「動画」関連のAIツール(9)
「音声」関連のAIツール(9)
「その他ビジネス」のAIツール(20)
Webブラウザーに取り込む「拡張機能(プラグイン)」(7)


「チャット」関連のAIツール

 1つ目が、「チャット」だ。これは、その名の通り、「チャット」形式で質問への回答をしてくれるツールを指す。話題となっている米オープンAIのChatGPTはまさにその代表例だ。ここでは米マイクロソフトの「新しいBing(ビング)」を使ってみた。同ツールは、マイクロソフトが運営する検索サービスBingに、ChatGPTと同様のAI対話の機能を加えたものだ。Windowsに付属するEdgeというブラウザーを使い、「新しいBingの紹介」というページからアクセスできる。

  1. 新しいBing 

会社名:米マイクロソフト
日本語対応:○
料金:無料

 質問をするとチャット形式で答えてくれるという点ではChatGPTとほぼ同じ。テキストの説明に加えて、例えば「東京でおいしいアイスクリームが食べたい」などと記入すると、参考となるWebサイトのリンクを示してくれることもある。従来の検索サービスの特徴もうまく融合させているというわけだ。会話スタイルは「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」という3つから選べる。詩を作ってほしいときは「より創造的に」を選択してみるなど、さまざまな用途に使えそうだ。

  2. ChatGPT 

会社名:米オープンAI
日本語対応:○
料金:無料版あり

 対話AIサービスの代表的な存在。2022年11月の公開以来、豊富な知識を持ち、人間が書いたかのような滑らかな言葉を生成できることで話題となり、公開から2カ月で1億人ものユーザーを集めた。日本語にも対応。高性能な大規模言語モデルGPT-4に対応した有料版「ChatGPT Plus」は月額20ドル。


  3. Bard 

会社名:米グーグル
日本語対応:○
料金:無料

 米Googleの対話型AIサービス。同社が開発した大規模言語モデル「PaLM 2」が活用されている。試験運用が、2023年3月から一部の国で始まっており、5月には日本語にも対応した。1つの質問に対して回答案を複数用意するなど、分かりやすくするためのユーザーへの配慮が感じられる。回答をGoogleドキュメントやGmailにエクスポートできる。今後、Google ドライブやGoogle マップなどの各種サービスとも連係を進めていくという。


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