2023年3月3日発売の「日経トレンディ2023年4月号」 ▼Amazonで購入する では、「資格・転職・副業の新しい地図」を特集。転職サービスは、転職サイトと転職エージェントの両方を使い、複数登録が基本。さらに、総合型の大手転職サービスと希望先の業界に強い特化型を組み合わせる。ハイクラス転職の分野では「ダイレクト・リクルーティング」での採用が急増。今や外せない選択肢だ。
※日経トレンディ2023年4月号より。詳しくは本誌参照
転職サービスへの登録を、転職活動の第一歩とする人は多いだろう。好条件の採用をつかむ定石は、「選択肢を狭めない広角打法」だ。
転職サイトと転職エージェントは基本的に両方を使い、複数登録が基本。エージェントから情報を得つつ、自分でも応募を続ける。登録先は上図で挙げた「総合型・一般向け」に位置する大手転職サービスと、希望先の業界に強い「特化型」を組み合わせる。業界特化型の転職サービスは増加しており、例えばITエンジニアなら、ハイクラス向けの「転職DRAFT」、ベンチャー志向の「Wantedly」、外資系なら「エンワールド」や「ランスタッド」なども組み合わせて情報を得るべきだ。
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一方、年収700万円以上のハイクラス転職の分野では、「ビズリーチ」「リクルートダイレクトスカウト」など、企業側がレジュメ(職務経歴書)を能動的に検索でき、めぼしい人材にスカウトメールを送れる「ダイレクト・リクルーティング」での採用が急増。今や外せない選択肢だ。
増加の背景について、スカウト代行を手掛けるVOLLECT代表の中島大志氏は、採用側の立場からすると、各社のエース社員などこれまでアプローチが難しかった「転職潜在層」も対象にできる点にメリットがあるという。「優秀人材を求める企業と、『良い話があれば検討する』スタンスの転職潜在層の利害関係が一致。人材難の中、この流れは今後さらに加速する」と中島氏はみる。
「ビズリーチ」のマーケティング統括部長・楠瀨大介氏は、転職潜在層のユーザーが登録するメリットとして「職務経歴書を定期的に更新し、社外での自分の市場価値を客観的に意識するのは、実際に転職するか否かにかかわらず、今の職場で仕事を続けるうえでも必要な習慣」と語る。
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