2023年3月3日発売の「日経トレンディ2023年4月号」 ▼Amazonで購入する では、「資格・転職・副業の新しい地図」を特集。大手企業では、不足するIT人材を育成するための変革が進んでいる。各社の取り組みを見ると、「割り切る」という共通点が浮かんできた。例えば、ソフトバンクの非エンジニア職の学びだと、取引先との商談をするといったレベルなら、自力でコードを書くスキルまで身に付ける必要はないという定義がポイント。短期間で即戦力になるための、大手企業のムダなし勉強術を探った。

※日経トレンディ2023年4月号より。詳しくは本誌参照

大手企業のIT分野のリスキリングの取り組みを見ると、「割り切る」という共通点が浮かんできた
大手企業のIT分野のリスキリングの取り組みを見ると、「割り切る」という共通点が浮かんできた

 どのビジネスパーソンにも必要性が高まるIT分野のリスキリング。大企業でも、不足するIT人材を育成するための変革が進んでいる。IT人材になるための“近道”は何か。各社の取り組みを見ると、「割り切る」という共通点が浮かんできた。

 ソフトバンクは2010年に設立した社内研修機関を通して、様々な講座や研修で人材育成を行っている。22年1月には、人工知能(AI)が今後のビジネスに不可欠な分野になると位置付け、初学者向けのAI基礎eラーニングを開発。約1万9000人いる全社員にAIの知識・スキル習得を求めている。

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 非エンジニア職の目標は、「AIの基本を理解し、活用できる人材」。エンジニアと開発の相談をする、取引先との商談をするといったレベルなら、自力でコードを書くスキルまで身に付ける必要はないという定義がポイントだ。プログラミング言語を使う学びもあるが、AIの仕組みなどを理解するためで、コードを書く作業は割愛している。

 あくまで、知るべきはAIの全体像と“限界”。「AIのことを知らないと、実際は実現不可能な無理難題を営業現場で引き受けてしまう、社内でサービス開発などを担うエンジニアと会話がうまく成立しないといった場面が生じる。これを避け、業務を円滑にするのが狙い」(ソフトバンク人事本部の奈良祐輔氏)

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