2023年3月3日発売の「日経トレンディ2023年4月号」 ▼Amazonで購入する では、「資格・転職・副業の新しい地図」を特集。様々な副業マッチングサービスの普及により、気軽に初めの一歩を踏み出せるようになった。では、どのような副業を選ぶべきなのか。約40種類の仕事について手間と収入を基準に大まかに分類した。

※日経トレンディ2023年4月号より。詳しくは本誌参照

ダミーダミー
様々な副業マッチングサービスの普及により、気軽に初めの一歩を踏み出せるようになった

収入とスキルの両取りが狙える「フロー型」が候補

 2018年に厚生労働省が「モデル就業規則」で、副業・兼業についての規定を新設してから、副業が当たり前の時代になりつつある。22年10月の日本経済団体連合会(経団連)の調査では、70.5%の企業が副業を「認める」または「認める予定」と回答。また、企業がネット上で業務委託を募集する「クラウドソーシング」や、自分の持つ技能を有償で提供する「スキルシェア」など、様々な副業マッチングサービスの普及により、気軽に初めの一歩を踏み出せるようになった。

■大企業では副業OKの企業が6割を突破
注)日本経済団体連合会「副業・兼業に関するアンケート調査結果」(22年10月)から。回答率は18.2%
注)日本経済団体連合会「副業・兼業に関するアンケート調査結果」(2022年10月)から。回答率は18.2%
経団連は21年10月にも報告書「副業・兼業の促進」を公表し、副業導入時の課題などを整理した
経団連は2021年10月にも報告書「副業・兼業の促進」を公表し、副業導入時の課題などを整理した
ウェブサイトなどで副業制度をアピール
厚生労働省は2022年7月に副業・兼業のガイドラインを改訂。副業の条件を自社サイト等で公表することを推奨している
厚生労働省は2022年7月に副業・兼業のガイドラインを改訂。副業の条件を自社サイト等で公表することを推奨している

 一昔前の副業は勤務時間外にアルバイトをするイメージだったが、20年のコロナ禍以降は、時間に縛られず、在宅でできる副業が増えている。次ページでは、主な副業について手間と収入を基準に大まかに分類した。

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 では、どのような副業を選ぶべきなのか。それには、まず副業の目的をはっきりさせる必要がある。

 手っ取り早く収入を増やしたいなら、都度契約を結んでサービスなどを提供する「フロー型」の副業を選ぶ。ウェブライターや動画編集、せどり・転売など、昨今定番といわれる副業の多くはフロー型だ。最初は低単価のこともあるが、スキルアップとともに、単価が高く「タイパ」に優れた案件も獲得しやすくなる。

 一方で、様々なデジタルコンテンツを作り、販売収入や広告収入を長期間にわたって得ることを目指すなら「ストック型」の副業が適している。写真やイラストの販売、YouTubeなどへの動画投稿などがストック型で、ヒット作が生まれれば一気に収入が増す可能性がある。

 副業アドバイザーとして約50人を指導してきた、しるべオフィスの昼田純一氏は、「副業初心者には、対価が確実に得られるフロー型の副業がお勧め。ストック型副業はある程度の収入が得られるまでに期間がかかることが多く、その間に心が折れてしまう」と注意を促す。例えばYouTubeチャンネルをやりたいなら、動画編集など関連するフロー型副業を組み合わせるのも手だ。

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即金性か一獲千金か。目的により選択が異なる

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