※日経エンタテインメント! 2023年2月号の記事を再構成

彼らはBTSが所属するレーベルなどを擁するHYBEが仕掛ける“日本発”の9人組グローバルグループ「&TEAM(エンティーム)」。12月7日にリリースしたDebut EP『First Howling : ME』が、Billboard JAPAN総合アルバムチャートで1位を獲得した。座談会では、このDebut EPとチームについてを語ってもらった。ここで見えた強固なチームワークは、今後の強みとなるだろう。

前列4人左からEJ、HARUA、K、NICHOLAS、後列5人左からFUMA、YUMA、JO、MAKI、TAKI
前列4人左からEJ、HARUA、K、NICHOLAS、後列5人左からFUMA、YUMA、JO、MAKI、TAKI

9人での座談は、Debut EP『First Howling : ME』の話から始まった。日頃から、どんな小さなことでも話し合い、互いへのフィードバックを重ね、絆を深めてきたという彼ら。和やかなやりとりからも、温かなチームワークが感じ取れた。走り出した&TEAMが今、目指す場所とは。

――リードトラックの『Under the skin』は、どういった点を大切にしましたか。

JO(ジョー/2004年7月8日生まれ) この曲は、「一歩踏み出したい」「変わりたい」という僕たちの心にある本当の思いを声に上げて叫ぶ模様を表現しています。きっと共感していただける部分もあると思うので、歌詞の1つひとつにも注目して聴いてほしいです。

YUMA(ユウマ/2004年2月7日生まれ) それと、パフォーマンスのディテールにこだわりました。HYBEの先輩方は全員、ディテールをすごく合わせているから、僕たちも見習ってこだわろうと。

――「ディテールにこだわる」というのは、皆さんで話し合って決めたのですか?

YUMA 話し合ったというよりは、それぞれが最初からそう考えて行動していたと思います。僕たちは、先輩方を尊敬しているので。

――MVでは、俳優の坂口健太郎さんとの共演もありました。

K(ケイ/1997年10月21日生まれ) まず、坂口さんのオーラに圧倒されました。僕らのことを知ってくださっていてすごく光栄でしたし、本当に気さくに話し掛けてくださってうれしかったです。でも、演技が始まったら一瞬で役に入って、本気の演技を目の前で見せてくださって、本当に夢のような時間でした。

――三者三様の魅力を持つ楽曲が収録されたEPです。

K やっぱり、MAKI君がエンディングを飾るあの曲も外せないですよね。

MAKI(マキ/2006年2月17日生まれ) 本当ですか? あの曲、言っちゃいますか?

K あの曲のMAKI君、かっこいいやん。言っちゃおうよ。

YUMA 『The Final Countdown(&TEAM ver.)』ね。

全員 そこ?(笑)。

K その可能性もあるかも!

MAKI えっと…僕のおすすめは、『Scent of you』です。

全員 おぉー(拍手)。

MAKI リズムがしっかりしている曲調がすごく好きだし、MVのカメラワークも特徴的なんです。で、最後は僕の歩くシーンで終わるのもお気に入りです。

K (MAKIに合図しながら)あれも言っとこうよ。

MAKI あと、僕はこの曲の最後のほうで初めてラップに挑戦したんです。僕の新しい一面が見えると思います!

全員 イェーイ!(拍手)。

EJ(ウィジュ/2002年9月7日生まれ) 新しいMAKI、“NEW MAKI”だ。

「自然と集まる」空気づくり

――とても仲の良い皆さんですが、デビューに向けて準備するなか、さらに絆が深まったのでしょうか。

FUMA(フウマ/1998年6月29日生まれ) 深まりましたね。僕らは一緒に住んでるんですけど、最初は1人でいるのが好きなメンバーもいたはずなんです。でも、&TEAMとして活動していくうち、自然とリビングに集まるようになりました。グループが1つになっている感じはそういう、ふとしたところで気づきますね。とにかく、みんなで話し合う時間をたくさん設けるようにしています。小さなことでもちゃんと話し合って、解決して、次に進もうって。

EJ 仕事の時だけじゃなく、プライベートでも、一緒に1つの作品をつくる仲間として話し合います。お互いに傷つかないように、お互いのために客観的なフィードバックをし合う姿を見ると、僕たちは良い友達でもあるし、良い仲間でもあるんだなって思います。

FUMA K君が、そういうコミュニケーションがすごく上手で、オーディションの時から引っ張ってくれていたんです。そのおかげか、自然とみんなが1つの場所に集まる。これは&TEAMの良さだと思うし、これから成長していくにあたって、チームワークもさらに進化させたいと思ってます。

――長い時間を共にして、一緒に成長してきた皆さんですが、特に変化を感じる人は?

NICHOLAS(ニコラス/2002年7月9日生まれ) EJ君だと思います。EJ君はもともと静かなタイプなんですけど、リーダーになって変わりました。責任感が強くなったし、いろいろなことを考えながらちゃんと…何言おうとしたんだっけ(笑)。

全員 (笑)。

NICHOLAS そうだ、リーダーのポジションをちゃんとやってくれる! &TEAMになってEJ君が1番変わったと思います。

EJ (お辞儀をして)ありがとうございます。

――EJさん、リーダーとしての心意気を。

EJ ずっと前から、リーダーというのは本当に大事な役割だと思っていたんです。だから、&TEAMのリーダーを僕に任せてくださってありがとうございますし…。

K …ありがとうございますし?

EJ ありがたいですし(笑)、まだ未熟な部分もたくさんありますけど、リーダーにふさわしい人になれるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

――すでに“愛されリーダー”だということが、EJさんのお話を聞く皆さんの表情から伝わります。最後に、今の&TEAMが掲げている目標を教えてください。

TAKI (タキ/2005年5月4日生まれ) やっぱり、ドームで公演をしたいです。

HARUA(ハルア/2005年5月1日生まれ) &TEAMという名前をたくさんの方に知っていただきたいし、Billboardにもチャートインしたい。世界中のLUNE(ルネ/&TEAMのファンネーム)の皆さんに会いに行きたいから、ワールドツアーもしたいです。

TAKI 「&TEAM」と聞けば誰もが分かるくらい、有名なチームになりたいです!

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