※日経エンタテインメント! 2023年3月号の記事を再構成

滝沢秀明副社長の突然の退社、King & Princeメンバー脱退発表など、激震が走った22年終盤のジャニーズ。しかし一方で、Snow Manのビルボード年間シングルセールスTOP3独占、King & Princeのシングル初ミリオン達成など、勢いと存在感を示す記録も。Sexy Zone、ジャニーズWEST、King & Princeの3組は初のドームツアーを開催し、ドームアーティストの仲間入りを果たした。この層の厚さと数で、23年も大躍進するジャニーズは多そうだ。

 21年のなにわ男子デビュー以降、加速し続けているのが関西勢。なにわ男子は大西流星がコスメプロデュースに参入、長尾謙杜がサッカーW杯で知識の多さや説明のうまさを見せた。後輩にあたる関西ジャニーズJrも頭角を現しており、筆頭であるAぇ! groupは現在、グループで主演する舞台ツアー中。春にはコンサートでの初の全国ツアーも控えている。次なるCDデビュー最右翼と目されている彼らは、俳優業で着実に成長している正門良規、全国ネットでのバラエティ出演が急増中の佐野晶哉ら、メンバー個々での認知度も上がっており、25年の大阪・関西万博に向けた地固めは盤石だ。

バラエティ、MC、俳優と多様な関東勢

 関東勢からは、バラエティにおける注目株を挙げたい。なかでもニーズに拍車がかかりそうなのが、Snow Manの宮舘涼太。彼は『ラヴィット!』(TBS系)出演時の、ツッコミどころにツッコむ隙を与えない独特の“間”とポンコツぶりが大バズリ。『呼び出し先生タナカ』(フジ系)の常連で、新たな人気者の予感がするのはHiHi Jets(ジャニーズJr)の猪狩蒼弥。格好のイジられ役である彼がどんな広がりを見せるか。

 休養中の中居正広の代打としてMCが増えているのは、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔。ドラマ班の印象が強い彼だが、“爪痕を残さない爪痕”という意外なMCの資質を見せている。

 俳優では、『silent』(フジ系)で大ブレイクした目黒蓮(Snow Man)に続き、これまで舞台のイメージが強かった京本大我(SixTONES)に注目。秋から2期連続の連ドラ出演で、映像仕事が増加傾向に。ジャニーズJrでは、見る機会が増えている佐々木大光(7 MEN 侍)、佐藤新(IMPACTors)の活躍に期待だ。

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