※日経エンタテインメント！ 2023年2月号の記事を再構成

2023年に、映画やドラマの主役級へと大きく飛躍するのは誰か？　前回の男優編に続き、今回は注目の女優を取り上げる。

趣里：1990年9月21日生まれ、東京都出身。トップコート所属

［画像のクリックで拡大表示］

　2022年に飛躍した女優を振り返ると、ドラマ『正直不動産』のヒロインでも好評を集めた福原遥がNHK連続テレビ小説（以下、朝ドラ）『舞いあがれ！』でヒロインを演じて着実にステップアップ。福本莉子は映画『君が落とした青空』『今夜、世界からこの恋が消えても』で主演して急上昇を見せた。

　23年秋スタート予定のNHK朝ドラ『ブギウギ』のヒロインにオーディションで趣里（しゅり）が選ばれた。既に映画やドラマで主演と助演の両方で活躍している演技派だが、さらに知名度を伸ばして飛躍の年になるはずだ。

　22年に『花嫁未満エスケープ』で連ドラ初主演した岡崎紗絵（おかざき・さえ）は、日曜劇場『オールドルーキー』では社長秘書役を好演。初主演ドラマが好評を博し、続編の『花嫁未満エスケープ完結編』（テレ東系）も今年放送された。

　『non-no』専属モデルとして同世代女性の認知度が高い久間田琳加（くまだ・りんか）は、22年秋の『青春シンデレラ』でタイムスリップして高校生をやり直す主人公を演じたのに続き、1月期は『ブラザー・トラップ』（TBS系）の大学生役で2クール連続の主演となる。

『silent』で繊細な表情の表現を見せた桜田ひより

　『Seventeen』専属モデルの桜田ひより（さくらだ・ひより）は、22年にドラマ『生き残った6人によると』で主演したほか、『silent』で目黒蓮の妹役を繊細な表情の表現で好演。1月22日スタートの中谷美紀主演『ギバーテイカー』（WOWOW）では、強盗殺人事件の被害者遺族役を演じている。

桜田ひより：2002年12月19日、千葉県出身。研音所属

［画像のクリックで拡大表示］

　久間田と同様に『non-no』専属モデルの出口夏希（でぐち・なつき）は、『Zip！』（日テレ系）内で昨秋に放送された『クレッシェンドで進め』でヒロインを演じた。1月13日にNetflixで配信開始の『舞妓さんちのまかないさん』の実写ドラマに森七菜とW主演している。

　22年のカンヌ国際映画祭で3部門受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』に出演して抜群の演技力が海外でも脚光を浴びた三浦透子（みうら・とうこ）は、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源義経の正妻・里役でも注目。同年12月に公開された映画『そばかす』で長編映画初主演を果たしているほか、23年公開予定の東出昌大主演映画『とべない風船』でヒロインを演じる。