
電子部品を手がけているパナソニック インダストリーのメカトロニクス事業部は、デザイン経営実践プロジェクトに参加して未来を構想し、実現したい社会を考えた。プログラムで得た知見を生かして部門独自の取り組みも実施し、活動をさらに浸透させる。
デザイン経営実践プロジェクトに参加するパナソニックグループの事業部門が出てきた。その1つが、パナソニック インダストリーのメカトロニクス事業部だ。
事業部長のほかにR&Dセンター、経営企画、経理、営業13人のメンバーが2021年10月~22年3月まで実施。京都市にあるデザイン部門の拠点「Panasonic Design Kyoto」のほか、オンラインも併用しながら推進。約3時間のワークショップが5回あり、合計で約15時間。さらに課題を持ち帰り、人数を絞った個別の検討・レビューに約30~40時間をかけた。
今の顧客が未来も顧客のままかどうか
メカトロニクス事業部は主にスイッチやリレー、コネクターといった電気や信号をオン・オフしたり接続したりする電子部品を手がける。BtoB事業として取引先である顧客のニーズや目指す方向を聞きながらロードマップをつくり、商品の性能や信頼性を向上させてきた。顧客が欲しいものをタイムリーに提供することが、これまでは大きな価値の1つといえた。しかし未来はどうか。今の顧客が、未来も顧客のままかどうかは確実ではないだろう。
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