2023年1月4日発売の「日経トレンディ2023年2月号」 ▼Amazonで購入する では、「日本酒ランキング2023」を特集。日本酒の歴史上最高の精米歩合となる“0.85%以下”をついに達成したのが、23年お目見えする、宮城県の新澤醸造店が発売予定の「零響―Crystal 0―」だ。極上の味を求めて一時全国の酒蔵の間で精米歩合競争がトレンド化する中、同社が持つ0.85%の記録を更新。精米時に割れやすい山田錦を磨き上げた。
※日経トレンディ2023年2月号より。詳しくは本誌参照

代表:新澤巖夫
所在地:宮城県大崎市三本木北町 63
主な銘柄:伯楽星、愛宕の松
どの酒蔵も達成し得なかった、日本酒の歴史上最高の精米歩合となる0.85%以下をついに達成──。酒米を究極まで磨き上げて仕込んだ日本酒が、2023年にお目見えする。「伯楽星」ブランドで知られる宮城県の新澤醸造店が発売する「零響―Crystal 0―」がそれだ。
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日本酒造りでは、原料となる酒米の外周部に含まれる脂肪やたんぱく質が雑味をもたらすため、削る度合いを増やすほどすっきりとした酒に仕立てられる。削った度合いは精米歩合という単位で示され、業界平均は63.4%。2~3日かけて50%以上削ると、税制上の「大吟醸酒」を名乗ることができる。
そこで極上の味を求めて一時全国の酒蔵の間で精米歩合競争がトレンド化。そんな中、18年に新澤醸造店が全国で初めて酒米を99%以上を削り、0.85%精米の酒造りに成功。少しでも割れると使いものにならずこれ以上は技術的に難しいとされたが、同社は自ら記録を更新した格好だ。しかも今回は、心白部が大きいため精米時に割れやすい山田錦を磨き上げた。
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