2023年1月4日発売の「日経トレンディ2023年2月号」 ▼Amazonで購入する では、「新NISA式 ほったらかし株&投信」を特集。投資信託の値上がり益と分配金が非課税になるつみたてNISAの対象にはアクティブ型投信も一部含まれ、中には市場平均を上回る成績を上げるものもある。コア&サテライト運用を基本戦略とし、資産全体の安定を図りつつ、運用成績の底上げを狙いたい。

※日経トレンディ2023年2月号より。詳しくは本誌参照

つみたてNISAの対象になる投信4タイプ
つみたてNISAの対象になる投信4タイプ

 投資信託の値上がり益と分配金が非課税になるつみたてNISAは、低コストのインデックス型投信が主な投資先として利用される。しかし、つみたてNISAの対象にはアクティブ型投信も一部含まれ、中には市場平均を上回る成績を上げるものもある。無視するのはもったいない。

 基本戦略となるのは、コア&サテライト運用だ。低コストで幅広く分散投資できるインデックス型投信をコア(運用の中心)に据え、リスクはあるが高い成長性を見込めるアクティブ型投信をサテライトとして運用に加えれば、資産全体の安定を図りつつ、運用成績の底上げを狙える。

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 つみたてNISAで買えるアクティブ型投信は、長期投資に使いやすい特徴も備える。信託期間が無期限または20年以上、純資産総額50億円以上、運用歴5年以上などの条件をクリアした投信に限られるからだ。

 では、どのアクティブ型投信が優れているのか。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏は、「国内株式は市場平均の成長性がそれほど高くないため、優れた運用力で平均を上回る成績を残すアクティブ型投信も多い」と語る。そこで、国内株式に投資するアクティブ型投信を、5年平均リターンで順位付けした。

 1位となったのは、5年平均リターンが7%超を記録した「大和住銀DC国内株式ファンド」だ。バリュー株優位の状況が奏功し、足元1年でも11%超の好成績を残していた。2位の「年金積立 Jグロース」は、10年平均リターンが15%超と高く、長期的に優れたパフォーマンスを続ける。3位の「コモンズ30ファンド」は、投資方針に「30年目線の長期投資」を掲げており、QUICK資産運用研究所研究員の石井輝尚氏は、「組み入れ銘柄に関する情報開示など、運用成績以外の面でも信頼性が高い」と言う。

 株式や債券など複数の資産に1本で投資でき、値動きが安定的なバランス型投信も、つみたてNISAの対象となる。資産配分固定型が主流だが、相場環境に合わせて配分を変えるアクティブ運用の投信も注目だ。

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