
マツダが新しいプレミアムカラーを誕生させた。「匠塗(たくみぬり)」の新色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」だ。「MAZDA6」の「20th アニバーサリーエディション」に採用したこの色は、既存の華やかな赤を進化させたもの。鮮やかさと落ち着きを同時に表現する。
「MAZDA6」の前身となる初代「アテンザ」は2002年発売。マツダのフラッグシップモデルの20周年を祝う、22年発売のMAZDA6の特別仕様車「20th アニバーサリーエディション」に採用した「アーティザンレッドプレミアムメタリック」(以下、アーティザンレッド)は、「匠塗(たくみぬり)」第4弾となる新色だ。
22年に10周年を迎えた匠塗の歴史は、12年発売のアテンザに初採用した第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」から始まった。同カラーは後に、彩度を約20%、深みを約50%向上させ、より華やかさを強めた「ソウルレッドクリスタルメタリック」(以下、ソウルレッド)に進化した。ソウルレッドは、マツダのデザインテーマである「魂動(こどう)デザイン」を象徴するプレミアムなカラーリングとしてあらゆるコミュニケーションに用いられ、今や、マツダのブランドカラーとして定着している。
マツダは、「カラーも造形の一部」と捉え、魂動デザインによる豊かかつ繊細な造形や面表現を際立たせる、上質なカラー開発に力を入れてきた。匠塗は、熟練の塗装職人が手塗りしたような質感の高い塗装を量産ラインで実現した独自の塗装技術だ。
鮮やかさと落ち着きを併せ持つ赤
「最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような赤」を目指して開発したアーティザンレッドは、一見、暗いワインレッドのように見えるが、光の当たり方によって色みが大きく異なって見えるのが特長だ。光が直接当たる部分は鮮やかな赤に見え、それ以外の部分は暗く落ち着いた赤に見える深みを持っている。鮮やかさと落ち着きを併せ持つハイコントラストな赤が、魂動デザインのボディー造形や面表現を、さらに豊かに、繊細に見せる。
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