東京・表参道のZOZO初の常設リアル店舗「niaulab by ZOZO」(以下、似合うラボ)。独自開発のAI(人工知能)とスタイリストが無料で着こなしを提案してくれる。予約開始から3日で2万人を超える応募が殺到したというほどの盛況ぶり。実は「色に挑戦したい」という人が多いという。計700点以上のアイテムでにぎわう店内で、どんな試着を体験できるのか。

「似合うラボ」の外観。中央に見えるロゴは「niau」と読めるようになっている。「似合う」も人それぞれで多様性があることを示すカラフルなロゴ。単に複数の色があるわけではなく、服のコーディネートのようにニュアンスカラーや明るい色を選んで組み合わせている
「似合うラボ」の外観。中央に見えるロゴは「niau」と読めるようになっている。「似合う」も人それぞれで多様性があることを示すカラフルなロゴ。単に複数の色があるわけではなく、服のコーディネートのようにニュアンスカラーや明るい色を選んで組み合わせている

 ZOZOの「似合うラボ」は、東京の表参道と原宿の間にあるビルの地下1階。メディア向けの体験会に足を運ぶと、黒一色の壁面にカラフルなロゴが埋め込まれた、大胆なデザインの壁面が見えた。このロゴは「niau(似合う)」とも読める。

 店内では貸し切りで1人2時間ほどのパーソナルスタイリングサービスを提供。独自開発のAI「niaulab AI by ZOZO」(以下、似合うラボAI)とプロのスタイリストが提案するスタイリングを体験する。似合うラボの利用は無料。抽選制で、LINEの専用アカウントから応募ができる。店内では服は売らずに、体験後に通販サイト「ZOZOTOWN」の商品のWebページのURLが送られてくる。2022年12月の開店から3日間で、2万人を超える応募が殺到したというほどの盛況ぶりだ。

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似合うラボの内観。内装は設計事務所のDAIKEI MILLS(ダイケイミルズ、東京・品川)の中村圭佑氏が担当。奥に見える、フロアを仕切る半透明のカーテンはデンマークのテキスタイルメーカーKvadrat(クヴァドラ)の生地を使用
似合うラボの内観。内装は設計事務所のDAIKEI MILLS(ダイケイミルズ、東京・品川)の中村圭佑氏が担当。奥に見える、フロアを仕切る半透明のカーテンはデンマークのテキスタイルメーカーKvadrat(クヴァドラ)の生地を使用

 似合うラボは、「『似合う』で、人は笑顔になる」がコンセプト。ZOZOにとって初の常設のリアル店舗となる。似合うラボがこれまでのサービスと異なるのは、対面したリアルな場で行われることだ。同社のファッションコーディネートアプリ「WEAR」に蓄積された約1300万件データから作られた似合うラボAIが出した分析を基に、人間のスタイリストと一緒に考えて提案してくれる。

 メインターゲットはZ世代が中心になる。ZOZOTOWNのサイト内でアンケートを取ると、「服を購入したり、着まわしを考えたときに悩みはありますか?」という質問に、8割以上の消費者が「ある」と答えたという。悩みの種類を聞くと、特にZ世代で「自分に何が似合うか分からない」と回答。「パーソナルスタイリングサービスを利用したいですか?」という質問にも8割、Z世代では9割が「利用したい」と回答したという。

 開店に先駆けて22年11月9日に行われた発表会では、ZOZOの代表取締役社長兼CEOの澤田宏太郎氏が壇上に上り、「今自分の着ている服が『似合う』と自信を持って言えるだろうか?」と会場内に問いかけた。澤田氏によれば、似合うラボを通じて目指すのは“超パーソナルスタイリングサービス”。「そこで『買う』ではなく、『似合う』を届けることにビジネスの価値がある」(澤田氏)

独自AIがイメージを視覚化

 「ちょうどいい明るさは気持ちを高揚させてくれるのではないか。この店舗に来た何人かの来店者は『ワクワクする』と言ってくれた」と、CDO(最高デザイン責任者)室本部長で似合うラボの事業責任者の大久保真登氏は言う。

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