
「髪でも自分らしさを表現したい」──。そんなニーズに応えるのが資生堂プロフェッショナル(東京・品川)のヘアカラーブランド「ULTIST(アルティスト)」だ。「人とかぶりたくない」「流行に乗りたくない」というニーズを持つZ世代がコアターゲットに、発売2年ながら市場から確かな支持を得ている。
「似合う色より、好きな色。」──。こんなキャッチフレーズを掲げ、22年12月より屋外広告を展開しているのが、資生堂プロフェッショナルのサロン用ヘアカラーブランド「アルティスト」である。ブランドのアンバサダーを務めるのはZ世代のファッションアイコンでもある池田エライザさん。「人とかぶりたくない」「流行に乗りたくない」「髪色も自分の好きな色にしたい」というニーズを持つZ世代がコアターゲットだ。
昨今、ダイバーシティー&インクルージョンを推進する企業が増えてきたことからも分かるように、個性や多様性を尊重する社会が醸成されつつある。しかもコロナ禍により在宅勤務が増えたことで、「これまで以上にヘアスタイルを自由に楽しみたい、ヘアスタイルやデザインカラーで自分らしさを表現したいという機運が高まった」と、資生堂プロフェッショナル日本事業マーケティング部カラーマーケティング&サロンプロモーショングループの鈴石倫之氏は語る。
Z世代が気にするのは髪のダメージ
デザインカラーとは、例えば外側の髪色と内側の髪色を変えたり、耳周りや顔周りだけ髪色を変えたりするなど、複数の色や明暗の違いを利用して髪の色をデザインすること。これはヘアスタイリストの高い技術力があって初めて実現できる。そしてこのスタイリストの技術力によって、自分が好きな色を、肌や目の色に合う色へと変えてくれる。スタイリストと共にこれまでのカラーリングの常識を変えるというメッセージが、「似合う色より、好きな色。」というキャッチコピーに込められているのだ。
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