2016年のサービス開始から7年目で、約165万人が利用する音声プラットフォームに成長した「Voicy」。動画コンテンツ全盛の時代に、それとは異なる「音声だからこそ生み出せる価値がある」と語る緒方憲太郎代表。その強みと事業戦略を聞いた。
※日経トレンディ2023年1月号より。詳しくは本誌参照
Voicyは22年11月時点で登録会員が約165万人、チャンネル数は1600超となり、サービス拡大に加速がついています。音声コンテンツの魅力と可能性の大きさに、聞いているリスナーと発信するパーソナリティーが気付いてきたからでしょう。
動画コンテンツと異なり、何か別のことをしながら耳だけを傾ける「ながら聞き」ができるのが音声のいい点。食事中や移動中でも、仕事の合間でも聞けるのが、リスナーにとってまず大きなメリットです。
時間を効率的に使いたいという志向が強まっている中で、「情報のインプットは耳からで十分じゃないか」と考える人も増えています。また、リモートワークの普及で日々の雑談が減っている昨今、Voicyならいろんな人の話が気軽に聞けるという点も受けていると考えています。
ポッドキャストやClubhouseなど音声配信サービスは色々とありますが、その中でVoicyの強みとなるのが、発信者を厳選していることです。パーソナリティーは経営者やタレント、学者、作家、ブロガー、スポーツ選手、メディア媒体など多岐にわたり、審査やスカウティングなどで良質な発信者を採用しています。
現在も新規パーソナリティーの応募が月600件ほどありますが、実際にチャンネル開設に至るのはその5%前後です。大事なのは、その人の話を聞きたいと思うリスナー像が容易に想像できるかどうか。より質の高いコンテンツを届けられる発信者を、多く生み出したいと考えています。
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