
大手エンタメ企業や有力なIP(知的財産)がコラボ先として注目するスタートアップがある。double jump.tokyo(東京・新宿)だ。ブロックチェーン・NFT(非代替性トークン)を活用したゲームやプロジェクトを続々と発表。2023年には複数のタイトルが登場する見込みだ。Web3時代のエンタメ業界をけん引する可能性を秘める。
“次世代のインターネット”として注目を集める「Web3(ウェブスリー)」。中核となるブロックチェーン技術は、様々な領域で活用が進んでいる。ブロックチェーンをベースとしたサービスは、国内より海外で勢いがあるように見られるが、実は日本のスタートアップで世界一のブロックチェーンゲームをつくった企業がある。
2018年に創業した、double jump.tokyo(ダブルジャンプトーキョー、東京・新宿)だ。創業年にリリースした「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」は、織田信長や坂本龍馬、アインシュタインといった、誰もが知っている歴史上の人物(ヒーロー)を育成し、随時開催される大会で他のプレーヤーと戦ったり、クエストをクリアしたりして楽しむRPG。日本初のNFT(非代替性トークン)ゲームと呼ばれ、ゲーム内で使用するキャラクターやアイテムがNFT化されているのが特徴だ。
入手したアイテムや武器、自分で育てたヒーローなどのアセット(資産)は、ゲーム内のマーケットや外部のマーケットプレースで取引可能。“稼げる”ゲームとしても知られている。
18年11月30日にリリースしたところ、「その日のうちに、イーサリアムベースのブロックチェーンゲームとして、取引高や取引量、DAU(デイリーアクティブユーザー数)で世界一となった。さらに19年は年間を通して取引高・取引量など1位をキープした」と、double jump.tokyoの代表取締役でCTO(最高技術責任者)の満足亮氏は振り返る。
設立:2018年4月
製品/サービス:ブロックチェーン・NFTゲーム開発など
市場:ブロックチェーン技術を活用したゲームの自社開発や共同開発を進め、エンタメ領域を中心に新たな遊び方をつくり出す

大手エンタメ企業や有力IPがこぞって共創へ
この業績や経験が大きな武器となり、double jump.tokyoは、ブロックチェーンゲーム業界でひっぱりだこになっている。大手IPとの共同開発も連発。ブロックチェーンゲームの裏に、double jump.tokyoありといってもいいだろう。
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