
人気が高まるゲーム実況に、視聴者が飛び入りでプレーに参加や介入ができる「ライブゲーム」という新潮流が生まれつつある。けん引するのが、日本最大規模のスマホゲーム実況配信プラットフォームを運営するミラティブだ。多くの視聴者を巻き込み、文化として根付けば、新たなゲーム経済圏を築く可能性がある。
※日経トレンディ2022年11月号より。詳しくは本誌参照
若年層を中心にここ数年人気が高まっているゲーム実況。2022年は、実況中に視聴者が飛び入りでプレーに参加や介入ができる「ライブゲーム」という新潮流が生まれている。けん引するのは、累計実況者数430万人以上と日本最大規模のスマホゲーム実況配信プラットフォームを運営するミラティブだ。
ゲーム実況とは、ゲームの画面を不特定多数の他者に対してネット上でライブ中継し、音声で実況をしながらプレーする遊び方のこと。見ているだけでは物足りなさを感じる視聴者が今後増えるとみて、ライブゲーム「エモモバトルドロップ」を21年2月に市場へ投入。初の大型ヒットとなった。
ライブゲームでは、観戦している視聴者が配信者から招待されるとプレーに参加可能になる。「従来のゲーム実況では、視聴者がチャットでコメントを打ち、配信者が音声で返すくらいしかできなかった。ライブゲームの醍醐味は、視聴者がリアルタイムで参加や介入をして、配信者と一緒にコミュニケーションを図り遊べる点にある」(同社代表取締役CEOの赤川隼一氏)
ライブゲーム上では、課金アイテムのやり取りも活発化している。21年12月、エモモバトルドロップでは売り上げが5000万円に達した。秀逸なのはプレーに参加しなくても、課金アイテムを使って間接的にゲームに介入できる点だ。ゲーム内で使える体力回復や装備の課金アイテムを配信者にプレゼントできるのだ。
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