2022年12月2日発売の「日経トレンディ2023年1月号」 ▼Amazonで購入する では、「2023-2030大予測」を特集。昭和・平成に造られた建物が、令和版に華々しくアップデートする。特に風景が激変するのが、新宿駅の西口だ。2029年度、小田急百貨店新宿店本館の跡地を含む一帯に、新たなランドマークが誕生。周囲に圧倒的な雰囲気を漂わせるのは確実だろう。

※日経トレンディ2023年1月号より。詳しくは本誌参照

新宿駅の西口に2029年度、小田急百貨店新宿店本館の跡地を含む一帯に、新たなランドマークが誕生する
新宿駅の西口に2029年度、小田急百貨店新宿店本館の跡地を含む一帯に、新たなランドマークが誕生する

 街並みは時の流れとともに少しずつ変化していくものだが、これから2030年にかけては今までと全く違う“表情”を見せる。昭和・平成時代に建てられて以降、消費者に長らく親しまれてきたランドマークが次々に再生を遂げるのだ。

 その中でも特に風景が激変するのが、人々が多数集うターミナル駅として知られる新宿駅の西口だ。29年度、小田急百貨店新宿店本館の跡地を含む一帯に、新たなランドマークが誕生。小田急電鉄と東京メトロが地上48階・地下5階の建物を完成させる。高さは約260メートルを誇り、そこから1キロメートルも離れていない場所にそびえ建つ東京都庁第一本庁舎(約243メートル)を優に超える。22年10月に営業を終了した小田急百貨店新宿店本館の高さは約60メートルにとどまったので、周囲に圧倒的な雰囲気を漂わせるのは確実だろう(新宿店は新宿西口ハルクに移転)。

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 新宿駅西口の風景一新は29年度だが、渋谷の東急百貨店本店は一足早く27年度に竣工予定だ。東急百貨店本店はランドマークとしての存在感がもともと高く、渋谷を行き交う人の流れがより活発になるだろう。また、コンテンポラリーラグジュアリーブランドのホテル「ザ・ハウス・コレクティブ」の日本初進出は、大きく注目されるはずだ。

 1999年、お台場にオープンしたトヨタの「メガウェブ」の跡地も、新たな人の流れを生む新施設として高いポテンシャルを持つ。メガウェブは単なるショールームの枠に収まらず、体験型テーマパークとして高い人気を集めたが、25年に次世代アリーナとして再び脚光を浴びるだろう。トヨタが自社系列2社と共同で手掛ける施設で、プロバスケットボールチーム「アルバルク東京」のホームになる予定だ。

 バスケットボール観戦を最大限楽しめるシート設計にしている点が特徴だが、バレーや卓球などの室内競技、ダンスやアイスショーのようなエンタメ系、あるいはeスポーツなど多様なスポーツの活動拠点として使われることも想定している。最新技術で試合の興奮をさらに高める演出を体験できるようになるという。

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