※日経エンタテインメント! 2022年11月号の記事を再構成
現在放送中のドラマ『君の花になる』に登場するボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」は、活動のフィールドが異なる7人が期間限定で結成したユニットだ。そのメンバーに話を聞く特集の最後を飾るのは森愁斗(もり・しゅうと)とNOA(のあ)。撮影中、身長差に萌えるスタッフが続出したのが、彼らの2ショット。森はボーイズグループ「BUDDiiS(バディーズ)」のメンバーとして活動し、NOAはソロアーティストと、パフォーマンス経験は十分な2人だが、演技は初めて。目を輝かせてその楽しさを語り出した。
NOA 僕が演じる久留島巧(くるしまたくみ)君は、8LOOMの癒やし担当。自分だけの“マイワールド”がある子で、食いしん坊でド天然だけど、さりげなく人に優しくできる。服が汚れるのが嫌だからと、家では半裸で過ごしたり。露出が多いんです、巧君(笑)。自分の世界があって1人の時間も大事にしているところと、家で半裸なところは僕も同じかも(笑)。
森 僕の役・桧山竜星(ひやまりゅうせい)は、自由で甘えん坊で、何を考えているか分からない、ちょっとミステリアスな人間。そして、めちゃくちゃ鼻がいい。匂いで誰が来たのかが分かるんですよ。僕もリアルに人より匂いに敏感だから、そこは似てるかな。演技は初めてだけど、もう最初から楽しくて! 自分じゃない人になるっていう経験がすごく新鮮です。
NOA 最初のうちはモニターを見ても、自分が想像しているお芝居になっていなくて。歌と演技では表現の仕方が全く違うから、今もそこは試行錯誤しながらやっている感じ。
森 僕もそう。(高橋)文哉君とかが「モニターでお芝居を見るといいよ」って教えてくれて、見てみたらイメージしていたのと全然違う。自分なりにちゃんとやっているつもりだったんだけど。
NOA 思っている以上に表情や動きをつけないと、伝わらないんだよね。坪井敏雄監督からも「20倍大げさでいい」って言われて。
アドリブではキャラを出して
森 「もっと役としての自分を出していいんだ」って気付いたよね。誰かが話している時にリアクションしたりするのも、思い切ってできるようになった。
NOA あと、文哉君と2人だけのシーンで、僕が緊張して固まっちゃったことがあって。その時、文哉君が「表情は感情に(自然に)任せてみたら?」って言ってくれて、それがすごく助けになりました。アドリブのシーンも多いから、そのなかでどれだけ自分のキャラを出せるかも大切だよね。監督が「巧だったらここでこう動いたんじゃない?」って言ってくださったことがあって、それからは「巧だったら」を常に意識して。
――ドラマ撮影では7人のシーンがほとんど。セリフがない時も、役のキャラで動くことを意識するようになったと話す。
森 そのためには7人の関係値もめちゃくちゃ大事。
NOA でも、本当に仲いいよね。
森 今では何を思っているかも分かるもんね。だから助け合えるし、この関係性は最高だなって思う。文哉君や綱君には演技で引っ張ってもらってるぶん、ダンスで力になれたらなと思ってます。
NOA そうだね。振り付けはReiNaちゃんで、僕は以前からお仕事をしていましたが、ソロではなくグループの振り付けということで、「こんなのも作れるんだ」っていう驚きがあって。同世代で意見交換もしやすかったよね。
森 キャッチーで個性的な振りだし、改めてすごいなぁと思った。
NOA 僕、毎日みんなの顔を見ると元気になるというか。韓国の練習生時代はグループでやっていたから、普段ソロ活動をしていると寂しい時もあって。お芝居ありきの8LOOMだけど、やっぱり仲間の存在はすごく大きい。かと言って、またグループでやりたいかというと、これ以上のメンバーには出会えないから、8LOOM以外はいいかなって。
森 僕は2つのグループを掛け持ちしているような感じ。どっちも高め合える仲間がいて、両方大事にやっていきたい。今後のライブとかも楽しみだよね。ライブの機会も2グループ分に増えるので最高! ドラマの中のグループだけど、実際のアーティストとして応援してもらえたらうれしいです。
NOA ドラマやライブを見て、推しを見つけてください!
もり・しゅうと(右) 2002年9月18日生まれ、東京都出身。20年9月からダンス&ボーカルグループ「BUDDiiS(バディーズ)」で活動するかたわら、実兄と開設したYouTubeチャンネル「もーりー【アホと弟】」も話題に。『よるのブランチ』(TBS系)『沼にハマってきいてみた』(NHK Eテレ)準レギュラー
(写真:橋本勝美)