※日経エンタテインメント! 2022年11月号の記事を再構成
現在放送中のドラマ『君の花になる』に登場するボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」は、活動のフィールドが異なる7人が期間限定で結成したユニットだ。そのメンバーに話を聞く特集の第2回で話を聞くのは、宮世琉弥(みやせ・りゅうび)と八村倫太郎(はちむら・りんたろう)。最年少の18歳にしてドラマ出演経験豊富な宮世は、劇中でも最年少の“なる”こと成瀬大二郎(なるせだいじろう)役。現役大学生の一之瀬栄治(いちのせえいじ)を演じる八村は、GP帯連ドラ初出演で、リアルでもボーイズグループ「WATWING(ワトウィン)」で活動している。2人に8LOOMで担う役割やデビュー曲『Come Again』への思い、ドラマの注目点を聞いた。
宮世 僕は1番年下なので末っ子キャラですが、僕の性格上も、役柄のなる君も、物事を俯瞰するところがあるので、メンバーをよく見て察知して行動しています。
八村 僕はグループ活動の経験があるので、パフォーマンス面で引っ張っていきたいです。あとはみんなが自由に言いやすい雰囲気を作れるように、率先して意見を言うことは心掛けていますね。8LOOMはいろんな経験をして集まってきているメンバーだから、それぞれ自分なりのやり方や基準やこだわりがある。そこへのリスペクトは忘れずに、僕だったらこういう意見だよっていう伝え方をしているつもりです。
宮世 『Come Again』はメロディーにインパクトがあって、歌詞が力強くて、本当に僕たちの生きざまを歌詞にしているような曲。だからこそ、歌っている時に自然と「これから頑張ろう」という気持ちが入るんです。どんな時でも「前に進めるように」という思いを込めてレコーディングで歌いましたし、自分がつらい時にも聴きたくなる曲。きっとみなさんにも響くと思います。
八村 自分が悩んでいても、この曲を聴くと自然に頑張ろうと思える。その意味で、ドラマの中の8LOOMもこの曲に背中を押されていると思うんですね。僕らも実際にそうなっているから、視聴者の方、8LOOMY(ブルーミー)の方にもそう感じてもらえたらうれしいです。
力強く、疾走感あるダンス
宮世 歌詞だけでなくダンスも力強くて、1曲通して踊ると、こんなにもハードなのかって(笑)。みんなあれだけハーハー息が上がるのって、1つひとつの振りに肉体的な力強さも、気持ちも相当込められているからだと思うんです。だからずっと突っ走ってる感覚。
八村 疾走感があるよね。楽曲の力強さや、気持ちを後押ししてくれる愛にあふれた曲を届けるのにふさわしい振りだなと思って。公開収録でパフォーマンスをした時も、めちゃめちゃ楽しかったです。僕、歓声を受けるのは初めてだったんですよ。WATWINGはコロナ禍でスタートしたから。
宮世 お客さんの声出しができなかったからね。
八村 ライブシーンの撮影ということで声出しがあったんですけど、それがもうたまらなかったです。
宮世 みんなで頑張ってきた集大成を1つ見せることができて、すごく楽しかったですし、同時にここはゴールじゃなく、ここからがスタートだっていう気持ちが自分たちのなかで強くなりました。今後のすべてが楽しみです。まずボーイズグループを作って売り出していくっていうドラマが前代未聞ですし、ドラマとリアルがリンクしているのも新しくて。僕たちが全身全霊で作品にぶつけてきたものが、視聴者のみなさんにどう響くのかも楽しみです。
――演じていて印象深かったシーンを含め、ドラマの注目点は?
八村 8LOOMは最初、ダメダメなグループなんですよ。自分もグループ活動をしているから、「契約更新できない」ってなった時のショックはとても分かるというか。そこから挽回していくグループの姿を楽しみにしていてほしいです。
宮世 あと魅力は、とにかく登場人物が多いんです! 8LOOMだけでなく、INI(アイエヌアイ)さんが演じるCHAYNEY(チェイニー)と、ボーイズグループが2組出ている時点で結構なキャストの多さで、主演の本田翼さんをはじめ、濃いキャラクターをたくさんの大先輩の方々が演じてくださっています。視聴者のみなさんには、僕たち7人や共演の方も含めて“推し”を見つけてほしいですし、見ている方と僕たちの距離が近くなるドラマになったらいいなと思います。
みやせ・りゅうび(右) 2004年1月22日生まれ、宮城県出身。20年に連ドラ『恋する母たち』で演じたセレブ主婦の息子役で注目される。4月期は『村井の恋』に出演した。現在、出演連ドラ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』(MBS・TBS)が放送中
(写真:橋本勝美)