2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2023年ヒット予測ランキング」を特集。2023年はプラスアルファの価値創造を訴求し、暮らしが激変する商品・サービスが相次ぎ登場する。「酒類・飲料」「食品」分野で、消費トレンドのけん引役を担う有力候補を探った。

※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照

(左)ヤッホーブルーイングの「正気のサタン」、(右)カネカの「わたしのチカラ Q10 ヨーグルト」
(左)ヤッホーブルーイングの「正気のサタン」、(右)カネカの「わたしのチカラ Q10 ヨーグルト」
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酒類・飲料

クラフト版低アル飲料。新感覚コーヒーカクテル

【★★★】キリン 氷結 無糖 グレープフルーツ Alc.4%/同7%(キリンビール)

 人気無糖チューハイシリーズにグレープフルーツ味が登場。従来の「氷結 無糖」と同様、糖類・甘味料を一切使用せずに仕上げた点が特徴。味わいがクリアですっきりしているため食事の味を邪魔せず、糖質やカロリーを気にせず飲める。ここ数年続いたレモンサワーブームは新製品ラッシュが一段落する中、新たなフルーツフレーバーで差異化し、再びサワーにブームを起こすことを狙う。2022年10月発売。

【★★】リプトン濃厚ミルクティー用 特別ブレンド アロマアールグレイ(エカテラ・ジャパン・サービス)

 紅茶ブランド「リプトン」の名を冠した、新しいティーバッグが登場。水と牛乳を入れて電子レンジで温めると、カフェで提供されるような本格的な濃厚ミルクティーが出来上がる。ここ数年、ベルガモットの香りが癒やされるとしてアールグレイティーのファンが増加。本製品も、アールグレイ支持者の間で人気を集めそう。22年9月発売。

【★★★】正気のサタン(ヤッホーブルーイング)

 度数0.7%の超低アルコール飲料。クラフトビール人気を仕掛けたうちの1社、ヤッホーブルーイングがクラフトビールと同じ製法や原材料で造った(アルコール度数が1%未満のため、酒税法上はビールに当たらない)。従来のノンアルや低アル製品で見られがちな水っぽさや甘味のある麦汁感を軽減させた。2022年8月から東京都内のセブン-イレブン限定で先行販売が始まっている。

クラフトビールと同じ製法の低アル飲料
クラフトビールと同じ製法の低アル飲料
【★★】サッポロ生ビール黒ラベル エクストラドラフト(サッポロビール)

 「黒ラベル」の愛称で長く親しまれ、近年は若い世代も支持する「サッポロ生ビール黒ラベル」。缶タイプは売り上げを7年連続で伸ばし、20年、21年に発売した限定品もよく売れた。22年9月に本製品を数量限定で発売。麦芽使用量を増やし、氷点下での熟成期間を1.5倍に延ばしたその味は、SNSで「黒ラベル史上一番」との声も多い。

【★★】Mint(LIBROM)

 日本酒の製造技術をベースにしつつ、日本酒造りのルールに縛られないクラフトサケに注目の製品が登場。日本酒の製造過程でミントを漬け込んでいて、人気定番カクテルであるモヒートを思わせる味わい。飲むと清涼感のあるミントの香りが口の中に広がるのは新感覚だ。口コミで話題を呼んでおり、売れ行きは今後本格化するだろう。

【★★】巨峰 珈琲 ワイン クーラー(スターバックスコーヒージャパン)

 「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」で22年9月から提供され始めたコーヒーを使ったカクテル。生の巨峰の果汁に、ワインやブランデーを加えてある。同社は、従来の概念にとらわれないコーヒードリンクの提案に最近力を入れており、特別な方法で抽出した透明なコーヒー「コーヒーエイド」もヒット。お酒とコーヒーをミックスする新提案も話題を呼びそう。

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