2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2023年ヒット予測ランキング」を特集。1位に「コンビニジム」が選ばれた。ちょっとした待ち時間に「5分の筋トレ」という自分磨きの選択肢ができる。けん引役となるのは、RIZAPが仕掛ける「chocozap(ちょこざっぷ)」だ。圧倒的な安さを押し出し、2023年3月までに全国300店舗以上に拡大する予定だ。
※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照
コンビニジム
体組成計とヘルスウォッチ提供で結果にコミット
外出中にちょっと待ち時間ができたらどうするか。カフェや公園で時間をつぶす人が大半だろうが、これからは「5分の筋トレ」という、自分磨きの選択肢ができる。その立役者となるのが、街に広がる「コンビニジム」。けん引役となるのは、「結果にコミット」のコピーで知られるトレーニングジムを運営するRIZAPが仕掛ける「chocozap(ちょこざっぷ)」だ。
通常のジムとの最大の違いは圧倒的な安さ。chocozapの月額利用料は税込み3278円。24時間365日いつでも利用できる。一般的なジム、例えばコナミスポーツクラブの場合は、回数制限なしのプランは1万340〜1万6060円(税込み)かかる。これがchocozapなら3分の1以下で済む。
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chocozapは現在100店舗強だが、2023年3月までに全国300店舗以上に拡大する予定だ。会員なら、特定の店舗だけでなく全国のchocozapをいつでも追加料金なしで利用できる。しかもシューズの履き替えや着替えの持参も不要なので、事前の準備はゼロ。気が向いた時に手ぶらで行ける。通勤途中や会社の休憩時間、あるいは旅行中でも、chocozapがあれば数分のトレーニングがきるのだ。
「エニタイムフィットネス」など24時間ジムの増加でフィットネス人口は増えているように感じるが、実はまだ壮大なブルーオーシャンだ。フィットネス業界紙の「Fitness Business」の調べによれば、日本国内のフィットネス人口は僅か3.45%(21年)。一方で「フィットネス参加率の高い米国では参加率20%。日本にはまだ伸びしろがある」(RIZAP)という。
約3年に及んだ自粛ムードで、運動不足を感じている人は多いはず。第一生命経済研究所の22年9月の調査でも、73.7%の人が運動の必要性を感じている。金銭的・時間的ハードルを抑えたコンビニジムが全国にできれば、数百万人が筋トレや健康維持を新たに始め得るほどのポテンシャルがある。
コンビニジムは低料金のため、マシントレーニングだけでシャワー室や鍵付きのロッカーが無いなど、割り切られた部分もある。スタッフやトレーナーも常駐しないので、トレーニングマシンに操作方法の解説動画を表示するモニターを設置するなど、テクノロジーで補う工夫がされている。
また日々のトレーニングの成果を確認するため、体組成計と活動量計(ヘルスウォッチ)を入会者に無償で送付する。どちらもブルートゥースによるスマホへのデータ転送機能があり、トレーニングの成果をスマホアプリでリアルタイムに確認できる。これも運動を継続するモチベーション管理に一役買う。入会金・事務手数料は税込み5000円だが、これらスマートデバイスだけで元が取れるともいえる。
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