2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2023年ヒット予測ランキング」を特集。強まり始めた長期的なインフレに負けじとばかりに、2022年も際立つ特徴を持った商品が次々にヒット。ベスト30に選出されたもの以外に、「食品」「菓子」「酒類」「飲料」分野のヒット商品を網羅した。
※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照
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新発想の即席麺や豆腐版も好調。定番料理の超本格派がヒット
食品部門
■0秒チキンラーメン(日清食品)
既存の「チキンラーメン」と比べて塩分は50%オフ。そのまま食べる即席麺として2022年4月に発売したところ反響は大きく、一時は販売休止に。累計販売数は1000万食に到達した(同年9月末時点)。
■マルちゃん ZUBAAAN!(東洋水産)
即席麺らしからぬ、弾力と粘りがある熟成麺のような食感と濃厚スープが特徴。麺の太さは3種類の味にそれぞれ合わせている。22年4月発売前の時点で計画比3倍を受注し、発売後も好調だ。
■うにのようなビヨンドとうふ(相模屋食料)
うにのような香りと味わいに仕立てた豆腐。パスタとあえたり、しゃぶしゃぶのスープに入れて使ったりなどアレンジもしやすく、22年3月の発売から5カ月で180万パック超を販売した。
■ゴールデンカレーザ・スパイス中辛(期間限定)(エスビー食品)
香りと食感を出すために、焙煎ホールスパイスをルウに丸ごと練り込んだ。22年2月発売で同年8月末までの限定販売だったが、スパイスブームを追い風に同年6月時点で販売目標数に達した。
懐かしいおやつが人気再燃。60代も手を伸ばすスナック菓子
菓子部門
■たべっ子どうぶつ(ギンビス)
1978年発売のビスケット菓子が再ヒット。キャラクターグッズの販売が好調で、相乗効果で菓子自体も売り上げを伸ばした。スタンドパウチ型やチーズ味などバリエーションが増え、子連れの親が懐かしさから手に取る姿も見られた。
■水グミ 巨峰味(UHA味覚糖)
近年のグミブームで様々な色や形のものが増えたが、22年1月発売の水グミはシンプルなしずく型。透明でも味は巨峰という意外性があって、個数ベースで目標比約7倍の売れ行きだった。
■素材市場 いわしのスナック(おやつカンパニー)
魚のすり身が主原料のスナック菓子。カルシウムやEPA、DHAを取れる点が消費者の健康意識をくすぐった。スナック菓子を購入する機会が少ない60代以上も手を伸ばし、売り上げは年間計画比約700%を記録した。21年8月発売。
■明治ブルガリア フローズンヨーグルトデザート(明治)
程よい酸味となめらかな食感のヨーグルトアイスで、甘過ぎない点が受けて、リピーターが続出。22年3月にコンビニで先行発売し、上期累計で計画比3倍以上の出荷数量になる見込みだ。
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