2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2022年ヒット商品ベスト30」を特集。14位に「ONE PIECE FILM RED」が選ばれた。漫画連載25年のメモリアルイヤーの今年、2022年8月公開の映画『ONE PIECE FILM RED』が興行収入171億円、観客動員数1231万人を突破。15作ある映画シリーズのうち過去最高を記録した。音楽に焦点を当てた構成にし、壮大な歌唱シーンが観客を引き付けた。

※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照

2022年ヒット商品14位は「ONE PIECE FILM RED」
2022年ヒット商品14位は「ONE PIECE FILM RED」

ONE PIECE FILM RED

シリーズ最高記録で22年興収1位 “聴かせる”映画が心をつかむ

 漫画連載25年のメモリアルイヤーの今年、『ONE PIECE』が新たな金字塔を打ち立てた。22年8月公開の映画『ONE PIECE FILM RED』が興行収入171億円、観客動員数1231万人を突破。15作ある映画シリーズのうち過去最高を記録した。映画ライターの杉本穂高氏は「公開のタイミングが良かった。漫画連載が最終章に突入した頃に映画が封切りになり、相乗効果が生まれた」と語る。

■22年正月以降の作品で1位の興行収入
注)興行通信社提供、22年映画ランキング10月17日現在(推計概算)。22年正月映画から22年10月公開までの作品が対象
注)興行通信社提供、2022年映画ランキング10月17日現在(推計概算)。22年正月映画から22年10月公開までの作品が対象
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 映画がヒットした勝因は、音楽に焦点を当てた構成にしたことだ。近年『ボヘミアン・ラプソディ』や『君の名は。』など歌を前面に押し出した映画が大ヒットした。同作も物語の鍵となるキャラクター「ウタ」の歌唱役に、若い世代に人気の歌い手であるAdoを抜てき。ミュージカル映画のようにウタの心情描写を音楽に託して表現している面もあり、壮大な歌唱シーンは観客を引き付けた。

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