2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2022年ヒット商品ベスト30」を特集。9位に「スプラトゥーン3」が選ばれた。任天堂の「Nintendo Switch」向けソフトとして、発売3日間で国内販売本数345万本という最高記録を樹立。「スーパーマリオ」「スマッシュブラザーズ」などの“老舗”と肩を並べる「強豪タイトル」になった。
※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照
スプラトゥーン3
発売3日で345万本の最高記録を樹立 “初心者歓迎”のポップなシューティング
ゲーム業界に新たな金字塔が打ち立てられた。「スプラトゥーン3」(任天堂)が発売3日間で国内販売本数345万本を記録したのだ。同社の「Nintendo Switch」向けソフトでは3日間で最高の売り上げとなる。1作目の発売から約7年。3作目にして、「スーパーマリオ」「スマブラ」などの老舗と肩を並べる“強豪タイトル”になった。
イカやタコたちが動き回り、インクをぶちまけながら陣地を奪い合うゲーム。その内容は前作から大きく変わっていない。ゲームライターの野安ゆきお氏は、「スプラトゥーン2」(以下「2」)と「同3」の違いについて、「戦う前にステージを確認できるなど、前作のかゆくて手が届かない部分を改良した程度」と言う。
「日経トレンディ2022年12月号」の購入はこちら(Amazon)

では、なぜこれほど売れたのか。「2」との違いの一つは、ハードのNintendo Switchを持っている人が増えたこと。「2」の発売時は、まだNintendo Switch発売から約4カ月後だった。以降、爆発的に売れたハードにより、市場が広がっていたのは間違いない。その環境下でスプラトゥーン3は、ゲーム初心者を取り込み、子供や女性という新規ファン流入に不可欠なターゲットをあまねくのみ込むことに成功した。
スプラトゥーンはシューティングゲームでありながら、銃で敵を撃つ殺伐さを排除したポップな世界観が特徴。敵を撃つために細かく照準を合わせるテクニックがなくても楽しめるので、初心者も“参戦”しやすい。これを伝えきるための広告塔として機能したのがCMの工夫だ。「CMで放映するゲームのシーンは、相手を撃つ場面を避けていた。子供に買い与える親や女性に抵抗感を抱かせない工夫を感じた」(野安氏)
この記事は会員限定(無料)です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー