2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2022年ヒット商品ベスト30」を特集。4位に「トップガン マーヴェリック」が選ばれた。4度の公開延期と不遇の運命をたどったが、2022年5月に満を持して公開すると、10月までに興行収入は132億円、観客動員数は800万人を突破し、コロナ禍の20年以降の実写映画では最大のヒットとなった。

※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照

2022年ヒット商品4位は「トップガン マーヴェリック」
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【4位】トップガン マーヴェリック

 4度の公開延期と不遇の運命をたどった「トップガン マーヴェリック」が、歴史的大勝を収めた。2022年5月に満を持して公開すると、3日間で興行収入11億円を超えるロケットスタート。その後も勢いが続き、10月までに興行収入は132億円、観客動員数は800万人を突破し、コロナ禍の20年以降の実写映画では最大のヒットとなった。

■公開100日を超えても上映館キープのロングラン
注)公式ブログの情報から編集部でグラフを作成
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 特筆すべきは、リピーターの多さだ。1986年公開の1作目「トップガン」に熱狂した40代以上のファンを中心に、何度も劇場に足を運ぶ人が続出。20〜30回以上見たという人も多かった。SNSでは「#追いトップガン」というハッシュタグまで生まれ、社会現象化。それにより、前作を知らない若者も口コミを聞いて詰め掛けた。

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 ここまで多くの人の心をつかんだのはなぜか。それは、CGを多用せずリアルを追求した飛行シーンにある。出演陣は撮影前から長期にわたるトレーニングを実施。体をつくりこんでから実際の戦闘機に乗り込み撮影したという。リアルな映像により、観客自身も空を飛んでいるような浮遊感や危機迫る戦闘のスリルを体験できた。「臨場感があり、IMAXや4Dなど体験型のスクリーンとの相性が良かった。異なる上映方式で繰り返し見たいという欲求をかき立て、再来場につなげた」と映画ライターの杉本穂高氏は話す。

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