※日経エンタテインメント! 2022年10月号の記事を再構成

今年1月に韓国でリリースした1stミニアルバム『FIRST IMPACT』が初動で20万枚を突破したKep1er。リード曲『WA DA DA』のミュージックビデオは3カ月で1億再生、TikTokのチャレンジ動画は7億再生を記録するなど世界的ヒットとなっている。今回は熱心に勉強する日本語を織りまぜて取材に応じる努力家のリーダー・ユジンと、時折あどけない表情を見せながらも明瞭に答える最年少・イェソに、Kep1erの楽曲の魅力について語ってもらった。

左からユジン、イェソ(写真/中村嘉昭)
左からユジン、イェソ(写真/中村嘉昭)
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イェソ 『WA DA DA』では曲自体がパワフルでかっこいい魅力を見ていただけたと思います。6月に韓国のアーティストがたくさん出演した「2022 ドリームコンサート」に出た際には、『WA DA DA』のパフォーマンスで、会場にいた私たちのファン以外のお客さんも大きな声で歌って下さっていました。そのときは不思議な感覚もありながら、たくさんの人に受け入れてもらえているんだなと感じました。

ユジン この曲は中毒性のあるサウンドと、キャッチーな振り付けが印象的な1曲だと思います。あとサビの「Oh Oh Oh」と歌うパートも気に入っていただけたのかなと。韓国語が分からない方や初めて聴いた方でもすぐ一緒に口ずさむことができるので、ライブでみんなで一緒になって歌えたときは感動しましたね。

――6月には、韓国で2枚目のミニアルバム『DOUBLAST』をリリース。力強くもハッピーでポップな『Up!』や、ゆったりとしたバラードに乗せファンへの思いを歌う『Rewind』など、音楽性の幅をさらに広げている。

ユジン 『Up!』はパワフルでありながら、かわいらしさも表現できたと思うので、いい意味で、『WA DA DA』とは違う私たちの魅力もお伝えできたかなと思います。ミュージックビデオもポップでカラフルですし、実際に撮影中も本当に楽しかったです。

イェソ 『Rewind』もKep1erならではの1曲です。私たちにとって初めてのファンソングで、ファンの皆さんを考えながらレコーディングに向き合うことができました。収録曲の中で1番好きだと言って下さるファンの方もいて、そういう意味でも特別な曲です。私はサビ担当で、ひと息で歌い切る必要があったので少し大変でしたが、よりスムーズに、より温かみが伝わるようイメージしながら歌いました。

ユジン 『Rewind』の歌詞には、私たちからファンの皆さんへ話したいと思っていたことが全部書かれているので、曲を聴きながら、歌詞も一緒に読んでもらえたらうれしいです。私はレコーディングでもファンの皆さんのことを思い浮かべながら歌いました。「私を守ってくれるその気持ち、ありがたい気持ち、これからは永遠に一緒にいようね」という意味の歌詞は、歌う度に感情が高ぶってしまい涙が出そうになります。

――9月7日にはシングル『FLY-UP』で日本デビューを果たしたKep1er。リード曲『Wing Wing』は、駆り立てられるようなダンサブルなビートで幕を開けたかと思うと、突き抜けたように視界が広がる壮大さに転じ、キャッチーでクセになるサビへとなだれ込むドラマチックなアッパーチューン。夢をつかんだことを意味するグループ名のKep1erのように、大きな翼を広げて世界へ羽ばたくというメッセージを高らかに歌っている。日本語でのレコーディングでは仲間の助けや努力で乗り越えたそうだ。

ユジン、イェソ
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マシロが日本語の発音を

イェソ 『Wing Wing』を最初に聴いたとき、エネルギッシュで「これはKep1erの曲だな」って感じました。この曲を聴いた日本のファンの皆さんがパワーを受け取っていただけたらうれしいです。事前に練習していたときに、「あれ、この発音はどうだっけ?」となった際は、マシロに教えてもらったりしていました。でも、レコーディングではやっぱり発音の指摘を受けちゃって(笑)、もっともっと日本語を勉強したいなと思っています。

ユジン 私は最初に聴いたとき、「きっとこれを運命と呼ぶのかも」というブリッジの部分が素敵だなと思いました。なので、そのパートを歌えるとなったときは、すごくうれしかったです。レコーディングでも「運命」が伝わるよう、祈るようなイメージで手を組みながら歌いました。

イェソ 今後は、「Kep1erは歌もダンスも全てが本当にうまい、どこでも成功できる」と言われるようがんばりたいと思います。個人的にも、歌とダンスだけでなく、いろんな点で優れていると思われるよう努力していきたいです。

ユジン 私も、歌とダンスにはこだわっていきたいですね。リーダーとしてまだまだ足りないこともたくさんありますが、メンバーたちが私を助けてくれるので全然問題ないです。私たちメンバーはお互いのことを信頼し合っていますし、Kep1erというグループに対してのプライドも持っています。そうした姿もこれから見せていけたらなと思っています。

ユジン
ユジン
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ユジン
優しさでメンバーを包み込むリーダー
1996年8月12日生まれ(26歳)。リーダー。過去にはアイドルグループCLCで活躍、その経験値とリーダーシップでグループをまとめ上げる。メンバーからの信頼度も高く、「かわいくて優しいお姉さん」と呼ばれることも。「日本デビューを待っていて下さった皆さん、本当にありがとうございます。ショーケースでは『Wing Wing』で一緒に盛り上がりましょう」
イェソ
イェソ
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イェソ
愛くるしいおしゃべりな末っ子
2005年8月22日生まれ(17歳)。子役出身で映画などへの出演経験もあることから、豊かな表情や高い表現力を備えたパフォーマンスが強み。グループでは末っ子としてかわいがられ、メンバーからは「おしゃべり赤ちゃん」とも呼ばれる。「Kep1erを信じて応援してくれてありがとうございます。早く日本のファンの皆さんに会いたくてしょうがないです!」