
前例のない新しい企画で世間をあっと驚かせる、話題の広告プロジェクトを次々と手掛けている三浦崇宏氏。ファミリーマートのPB(プライベートブランド)「ファミマル」のリブランディングでは、日本では珍しい比較広告を実現した。斬新なプロジェクトを成功へ導く背景には、チームのパフォーマンスを高めていくリーダーの心得があった。
GO 代表
PR/Creative Director
GO(東京・港)は、新規事業の開発からプロモーション、ブランディングなどを手掛けているクリエイティブカンパニーだ。2017年に博報堂出身の三浦崇宏氏と電通出身の福本龍馬氏が創業した。広告や宣伝だけでなく、クリエイティブの力で事業全体の成長・進化を目指す“事業クリエイティブ”を標榜し、ベンチャーキャピタル事業やスクール事業、マーケティング事業も展開している。業績は創業以来伸長しており、GOの20年度の売り上げは社員数30人で20億円、21年度は社員数40人で35億円だという。
事業領域は広がっているが、GOが最も得意とするのは、PR発想とクリエイティブを掛け合わせたニュースになるプロモーションだ。「そろそろ、No.1を入れ替えよう。」「負けていたのは、イメージでした。」など、業界1位のコンビニを想起させるコピーが話題となったファミリーマートのPB「ファミマル」のリブランディングは、GOが手掛けた仕事の1つ。21年10月の情報解禁直後、500以上の媒体で取り上げられ、ファミリーマート史上最高の露出を獲得したという。22年10月6日に始まった東京都書店商業組合のプロジェクト「#木曜日は本曜日」もGOがプロデュースしている。激減する書店を応援する企画で、週1回書店に足を運ぶ習慣をつくり来店客増加を目指す取り組みで、SNSで話題となっている。
ワクワクするイケてるゴールとは
こうしたプロジェクトは、一体どのように生み出し、実装しているのだろうか。その問いに対して、三浦氏は5つのポイントを挙げた。
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