※日経エンタテインメント! 2022年9月号の記事を再構成

YouTubeがサービスを開始してから15年が経過した。この15年でYouTubeは私たちの生活をどのように変えたのか。1349名を対象としたアンケートを元に、「YouTubeと我々の現在」を読み解いていこう。[※図中の「n」は回答者数を示す]

調査主体:日経BPコンサルティング
調査概要:日経BPコンサルティングが2022年6月末に簡易調査を実施。1349名から回答を得た。
文中やグラフ中の数値は、各実数をもとに比率を算出し、小数第2位を四捨五入したもの。そのため、内訳の合計が全体の合計や小計に一致しないこともある。

YouTubeは最も利用されているメディア。若年層ではより顕著に

 そもそもYouTubeは一体どれだけの人が利用しているのか。YouTubeも含め、様々なメディア・媒体・サービスの利用頻度について尋ねてみた。その結果、YouTubeを1カ月に1回以上の頻度で視聴すると回答した人は84.0%となった。これはテレビ(83.0%)をも上回り、最も高い数字だ。さすがに「ほぼ毎日」だけに限ると、まだまだテレビのほうが高いものの、我々の映像や動画への触れ方が一昔前とはまったく違う状況になっていることは間違いないだろう。

メディア・媒体・サービスの利用頻度
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 29歳以下だけに限って見てみると(下図)、YouTubeの利用頻度はさらに高くなり、1カ月に1回以上の頻度で視聴すると回答した人は91.8%となった。「ほぼ毎日」という回答も69.1%で、いずれも他のメディア等と比較して最も高い。一方、テレビは、「ほぼ毎日」見るという回答が全体では64.4%だったのに対して、29歳以下に限ると39.5%と大きく減少している。

29歳以下のメディア・媒体・サービスの利用頻度
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YouTubeを見る端末は50代でもスマホが1位

 YouTubeを視聴する際に使用しているデバイスの1位はスマートフォンで、70%を超えた。年代別で見てみると、若い世代ほどスマートフォンの割合が高く、パソコンの割合が低くなる。

 とはいえ、50代でも1位はスマホ。スマホで視聴するスタイルが主流になっていることがうかがえる。

YouTubeを視聴する際に使用しているデバイス
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(日経BPコンサルティング ブランド本部調査部/轟翔太)