ゲーム大好き・マヂカルラブリーの野田クリスタルさんが「仕事にかこつけて遊ぶ!」と意気込んで「東京ゲームショウ2022」(TGS2022)に来場。インディーゲームコーナーを後にして向かったのは、今回の話題の的「Steam Deck」の試遊コーナーだ。「次のゲームはSteamで出すか!」と言わせた魅力とは?

「やっぱ、東京ゲームショウ、楽しいよねー
「やっぱ、東京ゲームショウ、楽しいよねー」

まずはスクエニブースへ

 インディーゲームコーナーを後にした野田クリスタルさんが次に足を踏み入れたのは4~6ホール。ここはTGS2022で最も混み合うスペースだ。スクウェア・エニックス、KONAMI、セガ/アトラス、バンダイナムコエンターテインメントといった大手ゲーム会社に加えて、携帯型ゲーム機「Steam Deck」を大量展示するKOMODOやMeta Questのブースも集まっているからだ。

 「あ、俺、スクウェア・エニックスブースが見たい」。スクウェア・エニックスブースは今回、『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION(クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン)』を出展している。2007年にPSP(プレイステーション・ポータブル)向けにリリースされた『クライシスコア ファイナルファンタジー7』のHDリマスター版だ。ブース内の大型ディスプレーに表示される映像を見ながら「かっこいいなー。12月発売かー」と目を輝かせる野田さん。早速、試遊コーナーに向かってみたのだが……。

「ああ!ダメだ! 間に合わなかった……」
「ああ!ダメだ! 間に合わなかった……」

 本日分の試遊整理券は、すでに配布が終了していた。残念。残念である。ただ、今日はTGS2022の最終日。朝から試遊目当ての来場者が列をなしていたのだから無理のない話かもしれない。

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 肩を落とす野田さんを「次に行きましょう! 遊べるゲームがまだあるかもしれません!」と励ます日経BP 東京ゲームショウ事務局事務局長の田辺太陽。「そうっすね。試遊できた人たち、おめでとう!」と気を取り直して歩き始めた。

KONAMIブースの派手さに驚く

 隣はKONAMIブース。ブース全体を取り囲む電光掲示板に、赤い字で「コナミデジタルエンタテインメント」の文字が浮かぶ。「これはエグいっすね! 素人でもめちゃめちゃ金がかかっているってわかりますよ!」

ブーズ全体を取り囲む電光掲示板が目立つコナミデジタルエンタテインメントブース
ブーズ全体を取り囲む電光掲示板が目立つコナミデジタルエンタテインメントブース

 「あ、ガーリィレコードがいる!」。KONAMIブースでは吉本興業の芸人、ガーリィレコードの2人が『スーパーボンバーマン R 2』のイベントの真っ最中。「あいつら頑張ってるなぁー」と後輩芸人の活躍ぶりを喜んでいた。

ここでもコンパニオンさんと記念撮影。「かわいいー」と少し元気を取り戻した野田さん
ここでもコンパニオンさんと記念撮影。「かわいいー」と少し元気を取り戻した野田さん
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「Steam Deck」はだらだらしちゃう!

 スクウェア・エニックスブースで受けたショックから立ち直ったように見える野田さん。一方で、東京ゲームショウ事務局長の田辺は悩み始めていた。「俺は何のためにいるんだろう」

 TGS2022はゲームファンのための場所。人気タイトルは、試遊整理券をゲットするために多くの人たちが開場前から会場外に列を成す。その戦いに身を投じられなかった者が試遊できないのは、当然のことだ。とはいえ、野田さんには昨年の「東京ゲームショウ2021 オンライン」でオフィシャルサポーターを務めてもらっている。その時は本当に世話になったのだ。“一般来場者”としてTGS2022に来場しているとはいえ、そばに事務局長である自分がいながら、何もできないのだろうか。

 心を決めて田辺は動いた。KONAMIブース隣のKOMODOブースへ。KOMODOブースの担当者に声をかけて事情を話す。そしてゲットした。あのSteam Deckの試遊券を。

「デザインも面白いな」と展示されているSteam Deckに身を乗り出す
「デザインも面白いな」と展示されているSteam Deckに身を乗り出す

 「野田さん、Steam Deck、試遊できます!」

 「ええっ!? マジですか!!!」

 KOMODOブースは大規模なブース内のかなりのスペースを来場者がSteam Deckで試遊できるスペースに充てていた。Steam Deckは携帯型ゲーム機ということで、他社の試遊台ほどスペースを必要としないからだろう。テーブルやソファを置き、かなりの人数を入れて、試遊できるようにしていた。そこに、野田さんが試遊できるチャンスもあったのだ。

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ノベルティーの帽子を被り、あっという間にSteam Deckを使いこなす野田さん
ノベルティーの帽子を被り、あっという間にSteam Deckを使いこなす野田さん

 早速、Steam Deckを手にした野田さん。Steam Deckでは、Steamで配信しているゲームを購入、ダウンロードして遊ぶことができる。KOMODOブースのSteam Deckにはすでに数種類のゲームがインストールされていた。「いろんなゲームがある! テンション上がるなー」(野田さん)

 野田さんは、初めて触れる機器にもかかわらず、あっという間に操作を覚えて使いこなす。「過去にやったことがあるゲームをいくつかやってみているけれど、(動作の)重さを全然感じない。画面もすごいきれいだし、画面が大きいから見やすいですね。これ、ゲームを開いたまま、別のゲームもできるんですか?」とKOMODOの担当者に疑問や感想をぶつけていた。

「これはダラダラいつまでもゲームやっちゃうなー」。徐々にくつろぎ始める
「これはダラダラいつまでもゲームやっちゃうなー」。徐々にくつろぎ始める
「寝っ転がりながらゲームやってたら、寝落ちして顔の上にゲーム機落ちてくるパターンですよ、これ」(野田さん)。「そっすね」(田辺)。いや、事務局長まで寝転がらなくていいと思う
「寝っ転がりながらゲームやってたら、寝落ちして顔の上にゲーム機落ちてくるパターンですよ、これ」(野田さん)。「そっすね」(田辺)。いや、事務局長まで寝転がらなくていいと思う

 「俺が監督したゲームも1本だけSteamで配信してるんですけど、Steamって本格的に遊ぶにはゲーミングPCがいるし、一般のご家庭だとハードルが高いなと思ってたんですよ。でもこれなら手軽だし、外でもできる。Steam、一気に広がるんじゃないですかね。次のゲームはSteamで出そうかな」。次の「野田ゲー」のヒントも得たらしい、野田さんであった。

(文/平野亜矢、写真/酒井康治)

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